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ISBN 10 : 4532135001
Content Description
2018年の米副大統領ペンスの演説で幕を開けた米中冷戦は、経済ツールを活用して地政学的国益を追求するエコノミック・ステイトクラフト(ES)の応酬の時代へと世界を移行させた。自国の経済の繁栄を目指した戦いは、技術、資金、人材の奪い合いであり、これらを有する企業の競争優位の確立が主戦場になる。これまで、経営者は自らの意思で競合を定義し、当然ながら競争相手は経営者であった。しかし、経済戦争の下では、経営者の競争相手は国家となる。競争相手の企業に国家が政策的後ろ盾を与える、もしくは自社の競争力を削ぐために想像を超える制裁を科すなど、競争への国家の関与や、競争のルールを国家が革新することによって自国企業の優位を確実なものにする戦いだ。本書は、日本企業の多くが認識していないこの経済安全保障の戦いの構図を明らかにし、新たなリスクシナリオを提示する。
目次 : 国防権限法 米国が放ったルール形成戦略/ エコノミック・ステイトクラフト時代の幕開け/ エコノミック・ステイトクラフト時代に不可欠な国家経済会議機能/ 国防権限法が求める経営改革/ 中国による一帯一路とルール形成/ 欧州の経済安全保障戦略を読み解く/ 新たな競争軸となるサイバーセキュリティ/ 産業競争力に直結するセキュリティ・クリアランス/ ESG投資と監査に必要とされる安全保障目線/ 米中冷戦を梃子に市場を切り開くルール形成/ 産業競争力保全に必要な政策/ インフルエンス・オペレーションと産業スパイ対策/ 非ハイテク領域を定義するルール形成の必要性/ 企業経営に組み入れるべき新たな視点
【著者紹介】
國分俊史 : 多摩大学大学院教授、ルール形成戦略研究所所長、パシフィックフォーラムシニアフェロー、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングStrategic Impact Unitリードパートナー。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。IT企業の経営企画、シンクタンク、米国系戦略ファームA.T.カーニープリンシパル、米国系会計ファームヴァイスプレジデントパートナーを歴任。社会課題および安全保障経済政策を起点としたルール形成戦略の第一人者として通商政策の立案や政・産・官・学によるイシューエコシステム作り、各国の安全保障経済政策に翻弄されない企業戦略の立案を支援。また、安全保障経済政策に関する政府の委員や政務調査会、議員連盟のアドバイザーを多数歴任。ルール形成戦略研究所の創設者として世界各国の政府高官、インテリジェンス機関、シンクタンクとのネットワーク構築による日本のルール形成戦略力の多元化、減少傾向にある日本の安全保障政策の研究者の育成と就業機会の創出にまで取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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にしがき
読了日:2020/12/13
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