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映し出されたアイヌ文化 英国人医師マンローの伝えた映像

国立歴史民俗博物館

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642083638
ISBN 10 : 4642083634
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

明治期に来日した英国人医師マンローは、医療の傍ら北海道でアイヌ文化を研究し、記録した。伝統的な儀式「イヨマンテ」、道具や衣服、祈りなどの習俗を映画・写真資料で紹介。アイヌの精神を伝える貴重なコレクション。

目次 : 第1章 クマの魂を送る儀式「イヨマンテ」―ニール・ゴードン・マンローによる映画『一般に「アイヌのクマ祭り」と呼ばれるカムイ・イヨマンテ、すなわち神送り』/ 第2章 女と男の手仕事(女性の手仕事/ 男性の手仕事)/ 第3章 祈り、祓い、死(祈りの場としてのチセ/ 病気や災いをひきおこす悪い霊を祓う/ 強い呪力を持つイケマ/ 葬式と墓)/ 第4章 マンローとアイヌ研究(マンローが二風谷に移り住むまで/ マンローの関心/ マンローのイヨマンテのフィルム/ そのほかのマンローのフィルム/ 歴博の「北海道沙流川アイヌ風俗写真」/ マンローの死とその後/ マンローについてもっと知るために)/ 資料 “The KAMUI IOMANDE or DIVINE DESPATCH commonly called The AINU BEAR FESTIVAL”英文字幕

【著者紹介】
内田順子 : 1997年総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻博士後期課程修了、博士(学術)。現在、国立歴史民俗博物館准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たまきら

    読み友さんの感想を読んで。素晴らしい記録だし、読んでいて大変勉強になったし、映像をぜひ見てみたい!と興奮し、実際鑑賞したのですが、ちょっと気になったことを。マンローさん、英国人じゃないと思うんです…いや、国籍はそうなんでしょうけれど、多分スコットランド人と呼ぶべきなんじゃないのかな。ラグビーやサッカーの試合を見ている人ならご存知だと思いますが、ここ、デリケートじゃないですか… 。普段ならそこまで気にしないんですが、アイヌ文化の研究だからこそ、彼の出自にも気を遣ってほしかった…とちょっと思っちゃいました。

  • 100名山

    高校生の時にアイヌ民族に関心を持ち、いくつかのの書籍も読み、少しはアイヌ民族のことを知っているつもりでしたが、本書の原典を残した英国人医師マンローのことを初めて知りました。昭和5年から同17年に亡くなるまで二風谷で医療活動をしながらアイヌの人々の信頼を得ながら貴重な記録を残した人でした。本書はイヨマンテを再現し16oで52分間撮影したサイレントを中心に、その他貴重な写真を解説した本です。日本は今頃になってこのような書籍が出版される社会なのですね。

  • noko

    アイヌと共に生きたと言われている医師マンローの残した映像の解説本。先日Eテレで、浦川さんの話をやっていた。番組内でクマ送りの儀式をしていて興味を持った。残された映像データのうち半分の時間を字幕に費やしている。なぜならば、アイヌ文化をイギリスに紹介して、文化を野蛮だとか差別されない為、長い字幕になったそうだ。字幕の説明のお陰もあり、イオマンテの詳細がよくわかる。クマを1〜2年、人の手で育てて、最終的には神様の元へ送る(捧げる)、その熊の亡骸を飾り宴をする。命はまわってかえってくると考えているからだ。

  • あまね

    1930年代に英国人医師マンローが、廃れゆくアイヌ文化を記録するため、フィルムと写真に残したものをまとめたもの。明治以降の和人の同化政策によって当時既に幾つかの儀式や習俗は、記録に残すための「再現」でしかなかったけど、それでもよく残してくれた! 文字を持たなかったアイヌの文化や営みを、こうして今映像で見ることができる。みんぱく(国立民族博物館)とは、去年仕事で少し関わることができたのもあって、行きたい場所リストの上部に載せたわ🎵

  • 必殺!パート仕事人

    写真もいいのだけれどマンロー自身の作った字幕が高価値。巻末に原文も掲載されている。戦中のことで反発もあったのだろうにマンローは二風谷にずっと住んでいて、亡くなったのもこの土地だったとは知らなかった。過酷な状況でも自宅を持ち続けた。 イヨマンテが雪の中で行われるのは大地に血を触れさせない意味があるとか、石器時代には今よりも先祖崇拝に意識を向けていたとか、足を踏みしめる踊りは大地を踏む古代的な信仰と関係があるとかなるほどと思うこと多数。食料である鮭漁だけでなく、儀式に必要な酒を造ることも禁じられたとは。

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