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宮沢賢治の鳥

国松俊英

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784265830374
ISBN 10 : 4265830374
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
舘野鴻 ,  

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • がらくたどん

    賢治童話は東北の自然と生き物の音と動きに満ちている。里近い山を一人で歩き時には一夜を明かした彼にとって野鳥は生活は交わらないのにふと気づくと視界に佇む遠いような親しいような存在だったことだろう。多出する野鳥が作中で生きて動く姿を研究者でもある国松氏の文と舘野氏の細密画で賢治が観察したその視界を追体験するように紐解く。梟の闇夜に沈む喧騒、カワセミの突撃、ヨダカ(オオジシギ)の騒がしさの切実感、一体の大きな生き物のような百舌鳥の群、永遠に世界を巡りそうな白鳥のエネルギー。賢治が心を託した景色を堪能する一冊。

  • ☆よいこ

    宮沢賢治の物語にでてくる「鳥」に注目して紹介した本。分類910。ふくろう、かわせみ、はちどり、よたか、おおじしぎ、とき、かっこう、からす、もず(ムクドリ)、はくちょう▽作品の裏話など、宮沢賢治の童話をもう一度読みたくなる。

  • 東谷くまみ

    先日読んだ「100分で名著 宮沢賢治」と併読していた絵本。BIRDS LIVING IN IHATOV−題名を読んだだけで心が踊る。舘野鴻さんによる細密で繊細な筆使い、ダイナミックな構図。一つ一つの絵が躍動感に満ち、鳥たちの生命力に溢れてる。そして所々描かれる静かで、どこか懐かしい岩手の風景はとても美しい。中でも心がしんと静まりかえり印象的だったのは、賢治の抱える孤独や苦しみさえ描いたかのようなよだかの絵。しばらく目が離せなかった。岩手の自然に愛し愛され、育まれた賢治の物語。その一端を垣間見た気がした。

  • もとむ

    写真家、星野道夫さんの本にて紹介されていたので、借りてきたけど…正確には『宮沢賢治 鳥の世界』の間違いでした💦でもこちらも非常に興味深い一冊です。カワセミ、ハチドリ、モズ等賢治の作品に登場する鳥達についての解説、賢治の解釈が紹介され、改めて宮沢賢治の自然界へのリスペクトを強く感じられる。特に白鳥に込められた、妹トシさんへの想いには感動した。トシさんは亡くなって白鳥となり北へ飛ぶ。白鳥座は7月の終わりに岩手から樺太へ動くので、その時樺太へ行けばトシさんの魂と交信できると…それが名作『銀河鉄道の夜』を生む。

  • うなぎ

    宮沢賢治の作品の一部とあわせて出てくる鳥達をこの上なく迫力ある美麗な絵で魅せてくる絵本。あぁあ何て羽根の細部までガン見したくなる鳥さん達なんだ。不満があるなら、厚さがもっと!10倍くらいくれというくらい。例のクラムボンが有名なやまなしで出るカワセミさんは爽やかで可愛いし、ヨタカの星のヨタカはショボショボした顔で愛らしいし、どこをめくってもたまらん。この絵大好き。

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