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テロリストの誕生

国末憲人

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794224200
ISBN 10 : 4794224206
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「普通のEU市民」はいかにして「凶悪なテロリスト」に変貌したのか?シャルリー・エブド襲撃事件、パリ同時多発テロ、ブリュッセル連続爆破テロ、ニース・トラック暴走テロ…丹念な現地取材をもとに、新たなテロリスト像を浮かび上がらせる力作ノンフィクション!

目次 : 人はテロリストに生まれない、テロリストになるのだ/ 第1部 テロリストの誕生―『シャルリー・エブド』襲撃事件(孤児兄弟の原風景/ 運命の邂逅/ 死火山の町で ほか)/ 第2部 ヨーロッパ戦場化作戦―パリ同時多発テロ、ブリュッセル連続爆破テロ(なぜフランスは見誤ったのか/ 街角の戦場/ バタクランの地獄 ほか)/ 第3部 ローンウルフの幻想―ニース・トラック暴走テロ(遊歩道の無差別殺人/ 「一匹狼」の虚実)/ 汝がテロの深淵を覗くとき、深淵もまた汝を覗いている

【著者紹介】
国末憲人 : 朝日新聞ヨーロッパ総局長。1963年岡山県生まれ。1985年大阪大学卒。1987年パリ第2大学新聞研究所を中退し、朝日新聞社に入社。パリ支局員、パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 舞台は2015年ごろのイスラム過激主義のテ...

投稿日:2021/07/15 (木)

 舞台は2015年ごろのイスラム過激主義のテロ(シャルリ襲撃・立てこもり・トラックでのソフトターゲットテロ)がはびこるフランスである。  テロリストの中でも、自爆したりISで戦闘員となる人数はかなり少ないと著者は喝破するところから始まり、そのレアケース――自爆テロ・乱射の主犯――になる過程を様々な疑問を提示しながら描いていく。  例えば、なぜ自爆テロリストに兄弟が多いか?貧困だけが原因なのか?といった素人では思いつきもしなかった疑問に丁寧に応えながら、死すら厭わないテロリストの思想形成の過程をうまく描いていて、その筆致に引き込まれること請け合いである。

ニグンノテイオー さん | 沖縄県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    フランスにおいて、2015年1月シャーリーエブド襲撃とその後まもなくのユダヤスーパー襲撃、同年の11月のパリ同時多発テロ。1995年以来のテロだった。なぜか? 作者が切り込む。・犯人の大部分は移民第二世代で親世代との確執。・EUの人権擁護の下で「イスラム国」での戦いの技術を鍛えたテロリスト達は難民に対する人道的な対応に紛れて欧州に舞い戻った。・テロは民主主義を逆手に取ってこれを損なおうとする企て。 ・右翼とテロリストの類似性(これは、ジョージ・オーウェルも言っていた) 。読み甲斐高し。

  • HANA

    シャルリー・エブド襲撃事件、パリ同時多発テロ、ブリュッセル連続爆破テロ、ニース・トラック暴走テロ。2010年代にフランス、ベルギーで起きたテロを追ったノンフィクション。犯人の側から事件を追う事により、何故テロリストは生まれてしまうのかという疑問にも答える一冊となっている。ローンウルフという言葉があるように、いきなり一人の人間が引き起こすテロというイメージがあるが、著者が明らかにするのは刑務所やネットで出来ている過激派組織の繋がり。我が国でも裏バイトの勧誘等は同等の手段で起きているし、他人事ではないのかも。

  • パトラッシュ

    イスラム過激派のテロリストなど単なる狂信者として片づけがちだが、彼らが決定的な一歩を踏み出す前に様々な人生や事情があったという当然の話を再認識させてくれる。特に欧州で生まれ育ちその価値観を身に付けたはずの移民の子がなぜという疑問は以前からあったが、フランスの事例をメスで解剖するように「過激化する」ことの正体を明らかにする。共産主義の崩壊で若者の理想が宗教に向き、テロ組織にも世代交代があり、右翼過激派と類似性があるとの指摘には頷かさせる。副題の通り「人はテロリストに生まれるのではなくテロリストになる」のだ。

  • kenitirokikuti

    今週の本棚:池澤夏樹・評 『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』=国末憲人・著 - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20200112/ddm/015/070/023000c フランスでは1996年以来、大規模テロを防いできた。▲〈細部に思わぬ発見がある。テロを実行するのは男だが、その背後に女たちがいる。イデオロギーを供給していたのは女だった。オウム真理教ではなく連合赤軍の時のように。〉

  • Yoko Kuramoto

    いったい世界に起きてる事はなんなのか。日本はテロリスト先進国だと知らない日本人の方が多い。 イスラムがテロなんじゃない。 それだけは知って欲しい。

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