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武蔵野 角川文庫

国木田独歩

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041037218
ISBN 10 : 4041037212
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

当てもなく雑木林を歩き、道に迷えばそこに暮らす名も無き人々に尋ねる。独歩はこれに無上の幸福を感じた。人間の生活と自然の調和の美を詩情溢れる文体で描き出した随筆「武蔵野」。自然を愛し、同時にその厳しさと対峙し続けた作家の繊細な魅力を味わうことができる初期短編集。妻子を亡くした船頭と、母に捨てられた哀しき少年との奇妙な同居生活を描いたデビュー作「源叔父」ほか全18編を収録。

【著者紹介】
国木田独歩 : 1871年千葉県生まれ。東京専門学校(現在の早稲田大学)在学中に学生運動などに加わったのをきっかけに文学への道を志すとともに、自然に親しむようになる。キリスト教指導者植村正久について洗礼を受ける。ワーズワースの影響を受け、「欺かざるの記」を執筆。日清戦争に記者として従軍した後、「忘れえぬ人々」などの浪漫主義的小説や、「武蔵野」「竹の木戸」などの自然主義の先駆けとなる作品を発表。1908年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    ずっと読みたいと思っていた『武蔵野』、文ストとのコラボ表紙でようやく手にしました。18編の短編が収録されていますが、どの作品も味わい深いものがありました。『武蔵野』の人と自然の融合した風景は心に染み入ります。擬古文で書かれた作品も多いですが、大和言葉の響きの美しさだからこそ表現できる世界だと思いました。繊細な魅力が凝縮された1冊です。

  • 青蓮

    文ストカバーだったので手に取りました。そうでなければ恐らく読まなかったであろう作品。難しい文体に慣れず、読むのに手こずりましたが、何とか読了。とにかく風景描写の美しさに心打たれました。今では殆ど喪われてしまった情景がありありと目に浮かぶようです。読んでいると、独歩がそうしたように自然豊かな場所へと出掛けて、足が向くままにのんびりと散策してみたくなります。そしてありふれた人々の営みを描いた物語たちはどこか牧歌的で静かに心に染み入りました。イメージとして本作からは秋の清浄な風と黄金色の陽射しを感じるようです。

  • 優希

    擬古文で書かれているので、手間取りましたが、全18編全てが味わい深く、美しさを感じました。人と自然の融合が心に染み入るのでしょうね。

  • 里愛乍

    表題作は派手な起承転結も笑も見当たらない日常が描かれていて、見たまま感じたままを愛で綴っていく様子はなるほど、これが自然主義かと。続いては粋な会話がテンポよく展開する人間劇、かと思えば文語調で始まる手強い短編も出てきたり、さらには詩想もあったりと、なかなかに器用な作家さんであるのですね。今回初読みでしたが、他のも読んでみたくなりました。

  • シ也

    独歩。実にカッチョいい筆名だと思う。佐々城信子に短刀を突き付けてプロポーズしたなどというとんでもエピソードなんて気にしない。で、新潮文庫の「武蔵野」も100円で仙台の古本屋で買ったのになぜにこちらを買ったのかと言うと文ストの表紙だからsa。難しい話が多くて何回か諦めかけたが、個人的には「初恋」が一番気に入った。内容的には嫁はんとの出会いのエピソードな訳だが、ラストの一言が良い。なにより表題の「武蔵野」。今までは武蔵野線がよく停まるというイメージしか無かったが、なんだか違うイメージを抱けてしまった

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