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徹底討議5万字!語りつくす文体史のゆくえ 「文体史零年 文例集が映す近代文学のスタイル」出版記念座談会

国文学研究資料館

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784867660942
ISBN 10 : 4867660949
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2025
Japan

Content Description

書き手の態度や依拠文法ごとの区分として捉えられてきた「文体」は、実証的かつ具体的な分析概念として鍛えなおされ、「文体」によるあらたな文学の研究方法がうちたてられようとしている。(多田蔵人)

『文体史零年 文例集が映す近代文学のスタイル』(令和7年3月31日、文学通信)の出版準備がととのいつつあった令和6年10月13日に、国文学研究資料館共同研究室にて行われた討議の記録。

『文体史零年』は、幕末から戦後にかけてさまざまなジャンルで大量に発行された「文例集」――模範文集や語彙集、アンソロジーにいたるまでを広くこう呼んでいる――を手がかりとして、近代文学の「スタイル」を把握しようとする論文集であった。

「徹底討議」の語は見栄や看板ではない。

討論は13時から18時まで、ほとんど休憩なしに行われた。『文体史零年』所収論文と同書所収の文例集カタログ「文範百選」の執筆を終えた時点での討議であるため、文体史の稜線のようなものは、本書の方がかえって見えやすくなっているかもしれない。あちこちに見える意見の衝突や対立も、それ自体が出発を告げた学問のわかわかしいエネルギーの証である。お手にとった方にはぜひとも自分なりの「異議」を育てていただき、さらに『文体史零年』本冊をもご覧いただきたいと思う。

参加者(※所属は2024年10月時点)。北川扶生子(関西学院大学)、倉田容子(駒澤大学)、杉山雄大(二松学舎大学ほか)、谷川恵一(国文学研究資料館名誉教授)、馬場美佳(筑波大学)、堀下翔(筑波大学)、栗原悠(国文学研究資料館)、多田蔵人(国文学研究資料館)誌上参加者=合山林太郎(慶應義塾大学)、湯本優希(日本体育大学桜華中学校・高等学校、立教大学日本学研究所研究員)。

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