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世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史 集英社新書

団地団

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087213751
ISBN 10 : 4087213757
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦後の住宅インフラを支えてきた団地。日本においても、戦後すぐの先端生活の象徴から二〇世紀へのノスタルジーの対象に至るまで、七〇年以上にわたってあらゆる世代の人びとがこの集合住宅に想いを託してきた。そうした時代の流れは、団地が登場するフィクション=「団地作品」にも反映されている。本書では一五年にわたって団地作品について語るイベントを五〇回開催してきた集団=「団地団」が、団地作品の歴史を通覧。社会、風俗、家族、ジェンダー、創作などさまざまな観点から、戦後社会の変遷とフィクションの役割を考える。

目次 : 団地の誕生/ 第一部 団地はなにを映してきたか?(団地映画の誕生と高度経済成長の終焉 1961年〜/ 社会のダークサイドの象徴として 1978年〜/ 団地ルネッサンスの夜明け 1994年〜/ アフター『団地ともお』の世界線で 2003年〜)/ 第二部 団地はなにを作ってきたか?(団地と女の60年/ なぜ世界的映画監督は団地で映画を撮るのか)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • エドワード

    集合住宅70年史のタイトルに惹かれて購入。生まれた時から公団アパート住い、幼稚園の頃は一戸建てだけど京都の醍醐北団地に住んでいた。中から見る団地の記憶は幼児期のみだ。店舗は一か所に集まっていたね。文中の映画は未見のものが多いが「しとやかな獣」「海よりもまだ深く」は見ている。前者の印象は気持ち悪い。後者はリアルに団地の老朽化、住民の高齢化を感じた。約10年前、娘夫婦が久我山の団地に住んでおり、彼らの「周り高齢者ばかりだよ」の証言が符合する。60年代の憧れの団地、70年代の不穏な団地、未来はどうなるのだろう。

  • 二人娘の父

    団地団などという「妖しげな」集団による団地を語ったトークイベントをまとめたもの。映画と団地という組み合わせで考えたことがなかったので、実に面白かった。私は幼少期から小学校4年生まで団地で育った。現在は35年ローンを組んで東京の郊外(!)の戸建てに住んでいるが、私にとっては団地は居心地の良いところでもあり、抜け出したいところでもあった。その後もマンションやアパート住まいを転々としてきたが、同じ集合住宅でも、団地には特別な何かがある。だからこそこれだけ映画の舞台にもなっているのだろう。

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    この前読んだ有吉佐和子の『夕陽ヵ丘三号館』は、新築団地の社宅に住んでウキウキする妻の話だったが、初期の団地は憧れの対象であり、従来の住人からすると得体の知れない闖入者という扱いだった。それからどんどん扱いが変わる。 団地が登場する『踊る大捜査線』の話から映画はフィルムかデジタルかという議論になり、小説家の山内マリコ(フィルム派)対写真派の大山顕(デジタル派)がバッチバチに言葉の火花を散らして議論するくだりにはビリビリする。

  • まさ☆( ^ω^ )♬

    団地住まい歴50年以上の自分としてはとても楽しい一冊だった。あまりにも団地住まいが長いので、もはや身体が団地と一体化してしまっているのではないだろうかレベル。これまでネガティブな意見は確かに多く聞こえて来たが、実際に住んでいてそんな事ないけどな〜と思う事も多々あった。住めば都よ。良い所もたくさんある。団地が登場する映画のリストは嬉しい。時間があったら色々と観てみようと思う。

  • mada

    映画に限らず団地が登場する作品が様々に紹介されていて良かった。特に大友克洋の「童夢」は有名なわりに、他の先行研究で触れられていなかったので、知れて助かった。前書きでよもやま話と断ってあるように、散発的な感じがしないでもないが、そのような形でしか指摘できないような意見も多々ある。

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