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南方熊楠 日本人の可能性の極限 中公新書

唐澤太輔

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121023155
ISBN 10 : 4121023153
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

百科事典を丸ごと暗記、二十以上の言語を解したなど虚実多くの伝説に彩られた南方熊楠。その破天荒な生涯をたどり、思想と業績を紹介。

【著者紹介】
唐澤太輔 : 1978年(昭和53年)、神戸市に生まれる。2002年、慶應義塾大学文学部卒業。2012年、早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。早稲田大学社会科学総合学術院助教などを経て、現在、同大学国際言語文化研究所招聘研究員。2009年、論文「ひらめきと創造的活動のプロセス―南方熊楠の「やりあて」に関する考察を中心に」で涙骨賞、小野梓記念学術賞受賞。専攻、哲学、生命倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • mitei

    本書は南方熊楠の生涯を淡々と書いているのにとてもおもしろく読めた。それだけ南方熊楠の人生が伝説だらけで面白いということだなと感じた。しかし大学時代に正岡子規と秋山真之の2者と同窓生だったとは坂の上の雲でも登場したらカオスになりそうw。

  • 白パラガス

    南方熊楠という人物を、一言で定義するのは難しい。〈民俗学者か、生物学者か、それとも粘菌研究者か、あるいは博物学者か——。どれも当てはまるようだが、どれも超え出てしまっているようにも思われる。〉南方熊楠の業績は、分野を超えて多岐にわたる。どうやら熊楠の中の「境界」は、普通よりも曖昧にできているらしい。自己と他者、男と女、夢と現…。植物と動物の中間生物といわれる粘菌に興味を持ったのも、熊楠自身が自己を定義したかったからなのかもしれない。先日訪れた南方熊楠記念館の『十二支考』の腹稿を見ながら、ふとそう思った。

  • うえぽん

    伝説多き知の巨人の実像に迫ろうとした意欲作。著者が官僚出身エリート学者と言う柳田國男をして、「普通の人の為し得ないことのみを以て構成」し、「日本人の可能性の極限」と言わしめた人物であるが、この本を読めば、その非凡性、空気を読まない特性に自らが苦しんだ側面も多かったように思われた。最近の用語だとgiftedだが、そんじょそこらのgiftedではなかったということだろう。日米での生物蒐集と海外学術誌への投稿というグローカルかつ自由奔放な行動は、時代を大きく先取りしており、小心・内向きな令和人との好対照をなす。

  • 活字スキー

    かの柳田國男が「日本人の可能性の極限」と称した日本史上屈指のブッ壊れキャラ。いかめしい名前と「粘菌の研究で有名な博物学者」というボンヤリとしたイメージしか知らなかった南方熊楠をもっと知りたくて。幼い頃から非凡さ全開で「てんぎゃん」と呼ばれたそうだが、本当は天狗にさらわれたのではなく、ナメック星にアブダクションされて最長老さまに潜在能力を引き出されたんじゃないのかと思うほど、やることがいちいち極端。過剰なまでの集中力や記憶力、発想力は、少なくとも定型発達ではあり得なかっただろう。

  • Tadashi_N

    知の巨人は、類い稀な才能と粘り強さでできている。

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