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万葉ポピュリズムを斬る

品田悦一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065209271
ISBN 10 : 4065209277
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本が「新元号」の祝賀一色に染まった2019年。「令和」に込められた、万葉歌人・大伴旅人の反体制のメッセージを読み解き、当時の安倍政権の「美しい国」の虚構を見事に看破した品田悦一氏。そして視線は、「安倍後」へと移る。

目次 : 一身上の弁明―まえがきに代えて/ 第1章 「令和」から浮かび上がる大伴旅人のメッセージ(最初の寄稿)/ 第2章 『万葉集』はこれまでどう読まれてきたか、これからどう読まれていくだろうか/ 第3章 「令和」から浮かび上がる大伴旅人のメッセージ(よくわかる解説篇)/ 第4章 改元と万葉ポピュリズム/ あとがきに代えて

【著者紹介】
品田悦一 : 1959年群馬県生まれ。東京大学人文科学研究科博士課程単位取得修了。聖心女子大学文学部教授などを経て、東京大学教授(大学院総合文化研究科)。著書に『斎藤茂吉 あかあかと一本の道とほりたり』(ミネルヴァ書房、2010年、斎藤茂吉短歌文学賞、日本歌人クラブ評論賞)、『斎藤茂吉 異形の短歌』(新潮社、2014年、やまなし文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    本書は次の文章で始まる:「今回の「令和」騒ぎは、目下の政権が「万葉集」を人気取りに使って国民を誑かそうとしているところに本質があると思います」。「あらゆる階層が同一の民族的文化基盤に根差した歌集」という虚像に塗れ、戦争に利用された万葉集。その歴史を振り返るとともに、「令和」の典拠とされた大伴旅人の歌は、春を寿ぐ前向きなものでなく、「長屋王事件を首謀した藤原氏の横暴を許さない」という旅人の強烈なメッセージだと解説する。「美しい国」と「万葉集」と九条改正を一直線に繋げる政権への、万葉学者の怒りの一冊である。

  • 学者の怒りと矜持が見える本。令和の出典になる歌は長屋王事件を糾弾するものらしい(許せないが、年老いた私にはもはや梅を愛でることしかできない…と繋がる)。著者に言わせれば人気取りのために選んだ和歌に権力者への憎悪と敵愾心が込められているという皮肉。危篤の母の看病の合間に女郎買いに行ってたということを話の流れで暴露される齋藤茂吉が可哀想な本でもある。

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