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韓国併合110年後の真実 条約による併合という欺瞞 岩波ブックレット

和田春樹

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784002710143
ISBN 10 : 4002710149
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

併合は両国の合意によって行われたのか。実行過程を詳細に検証し、併合が合法・正当であったという日本政府の主張が誤謬であることを明らかにする。

目次 : 1 日露戦争後の日本の韓国支配/ 2 日本政府の併合断行方針決定さる/ 3 寺内正毅の登場/ 4 併合の実施過程/ 5 併合の宣布

【著者紹介】
和田春樹 : 1938年大阪生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学社会科学研究所教授、所長を経て、東京大学名誉教授。専攻は、ロシア・ソ連史、現代朝鮮研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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日露戦争後の状況や三・一独立運動への言及...

投稿日:2021/07/01 (木)

日露戦争後の状況や三・一独立運動への言及もありますが,本書の核は,1909年の春から1910年八月までの期間の「併合」の過程を,アジア歴史資料センター所蔵の関係資料をもとに検討した記述です。条約の締結によって,合法的に行われたとされる「併合」ですが,当時,韓国(朝鮮)は,保護国化され,外交権を失っていたのであり,外交権が無い国が条約を結ぶことは不可能,ゆえに,条約による「併合」は欺瞞であるという論旨は明確です。歴史を虚心坦懐に理解することのできる良書です。(2019年12月4日 第1刷発行)

梨杏 さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • coolflat

    今日もなお、併合条約の合法性、条約による韓国併合の正当性の認識は日本政府の公式見解であり続けている。それが、1965年日韓条約第二条の日本側解釈を支え、日本の植民地支配の弁護論の最後のよりどころとなっている。今日の日本人と韓国、朝鮮の人々との歴史認識の対立の源泉がここにある。16頁。小村寿太郎は韓国の保護国化のさい、条約が結べなければ、一方的通告で押し切ることも辞さない腹であったことが知られている。この方針は、小村の提案で保護条約の締結をめざすことを決めた1905年10月27日の閣議決定に盛り込まれた。

  • aeg55

    先に読んだ1995年の『韓国併合』は通史と言うこともあり、1910年の韓国併合に関連する記述は少なかったが、25年経った今、かなり研究が進み、その交渉(脅迫?)の過程が明確になってきていることがわかる。特に伊藤博文、小村寿太郎、寺内正毅の所業の醜さが際立つ。他の人々も同じだが、彼らにとっては、明治維新の延長、かつ、日本の戦国時代を生きて悦に入っている気分だけのモチベーションによって韓国併合、そしてその後のアジア各地の侵略植民地化に繋がった、と考えると、なんとも言い難い気持ちとなる。

  • takao

    ふむ

  • すけんこ

    自分は在日とのミックスらしく、妹と弟は「何人でもいいじゃん」と言うのですが、人種を理由にあなたの権利が脅かされることはないと言い切れない事実があるなら、ルーツは話される必要があると思い、まずは二国間で何があったのか知りたくて手に取りました。日本生まれ日本育ちなので日本人としてこれを読んでいますが、こんなの歴史授業でやってません。日本人に生まれて恥ずかしいと思ってしまい、そんな風に思わせておいて、逃げおおせようとしているものたちにも恥を知りました。やり直したい。

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