Books

「大東亜」の読書編成 思想戦と日本語書物の流通 未発選書 30

和田敦彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784823411298
ISBN 10 : 4823411293
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦時期の国内外で、日本の言語や文化を広げようとする営みが示すものとは。戦時下の国内での国民に対しての読書傾向調査や読書運動、占領した東南アジア各地の書籍流通・蔵書は、当時の文化統制/文化工作の姿を映し出す。『書物の日米関係』『越境する書物』の著者が、さらに東南アジアの日本語蔵書から思想戦の政策と実践を明らかにし、「大東亜」を捉え返す。

目次 : “日本”を発信する/ 第1部 国内の文化統制から対外文化工作へ(再編される学知とその広がり―戦時下の国文学研究から/ 読書の統制と指導―読書傾向調査の時代/ 「東亜文化圏」という思想―文化工作の現場から)/ 第2部 外地日本語蔵書から文化工作をとらえる(アジアをめぐる日仏の文化工作―ベトナムに遺された日本語資料/ 日本を中心とした東南アジア研究へ―ハノイ日本文化会館蔵書から/ 戦時下インドネシアにおける日本語文庫構築 ほか)/ 第3部 流通への遠い道のり(戦時期の日系人移民地の読書空間―日本語出版情報誌から/ 戦争表象を引き継ぐ―『城壁』の描く南京大虐殺事件)/ 書物の流れを追いかけて

【著者紹介】
和田敦彦 : 1965年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。早稲田大学教育・総合科学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 軍縮地球市民shinshin

    第一部は、今年に入って『戦下の読書』として独立して出版されたので本書はごく概要のみ。第二部が太平洋戦争時に日本軍が占領した東南アジア地域に向けて日本文化を宣伝するために配付した日本語図書の追跡調査でこれが本書の中枢を占めている。最後は「南京事件」について戦後著された小説榛葉英治『城壁』についての考察。榛葉自身は「南京虐殺」を目撃したことはないが、ティンバーリーの著書を当時読める立場にあったので、それを活用しての「南京虐殺」をモチーフにした小説を戦後に執筆した。ちなみにティンバーリーは後に中国国民党スパイ説

  • ぞだぐぁ

    ブレイブウィッチーズで管野が読んでいるのが西洋文学ばかりなので、あの時代にどんな本が読まれていたのか気になり読んでみた。 以前に著者が書いた論文を元に加筆修正した内容と全くの書き下ろしを半々くらいで書かれているらしい。 戦中日本が政策で読むのを勧めていた本は資料とか残ってない物もあるため、仮想敵国として調査していたアメリカや日本が占領していた東南アジアの国に残る書誌目録等に当たっていったりされている。

  • Úplněk

    第一部で読書傾向調査と読書指導の結び付きを指摘していたことについて、発想は面白いけど具体例があまりなく、実証的でないと感じた。第二部は一番良かった。特にベトナム・インドネシアにおける日本語資料コレクションの中で、講談文学作品がもつ意味を分析していたのが面白かった。第三部は唐突にブラジルの日系移民の読書環境整備に関する話になりよくわからなかった。『「大東亜」の読書編成』と謳うのなら、第三部でやるべきだったのは、ベトナム・インドネシアの日本語資料がどのように・どれくらい利用されたかということの分析だと思う。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items