Books

「見えない都市」を歩く 文学で旅するイタリア

和田忠彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140819852
ISBN 10 : 4140819855
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan

Content Description

「想像力」という地図を携えて、いざイタリアの旅へ

イタロ・カルヴィーノ、チェーザレ・パヴェーゼ、ナタリーア・ギンズブルク、ウンベルト・エーコ、アントニオ・タブッキ、ウンベルト・サバ、ディーノ・ブッツァーティ、ジュンパ・ラヒリ、そして須賀敦子‥‥イタリア文学の名作の数々を“街”という視点で編み直す。北はヴェネツィア、ミラノから、南はシチリア島まで。個性豊かなイタリアの各都市を訪ね、文学作品を手に歩くような視点で、作家たちが遺した声と足跡をたどる。
本書内に登場する作家たちとの親交も深いイタリア文学の泰斗による、斬新かつ詩情豊かな文学ガイド。

2022年4月〜6月にNHKラジオ第2「カルチャーラジオ 文学の世界」で放送された講座の、待望の書籍化!

1. 旅立ちにあたって――《見えない都市》とヴェネツィア
2. 故郷の風景──カルヴィーノとサンレモ
3. 作家たちの遭遇──パヴェーゼ、ギンズブルグとトリノ
4. 子どもと労働者の街トリノ──『クオーレ』と『マルコヴァルド』
5. 旅のはじまり、謎のはじまり──タブッキのジェノヴァ
6. 夢と物語と災厄──ピノッキオと『デカメロン』のフィレンツェ
7. 国境の街、混淆の文化──ズヴェーヴォとサバのトリエステ
8. 歴史からこぼれ落ちた島──ピランデッロと『山猫』のシチリア
9. 半島のなかの異郷──『キリストはエボリで止まった』と『フォンタマーラ』
10. 陽気と喧噪の裏側──フェッランテ、モランテとナポリ
11. 堆積する時間──モラヴィア、パゾリーニ、ラヒリとローマ
12. 生き急ぐ街──エーコ、マンゾーニ、ブッツァーティとミラノ
13. 水が刻む時、ふたたび《見えない都市》へ──ヴェネツィア

【著者紹介】
和田忠彦 : イタリア文学研究者。東京外国語大学名誉教授。1952年長野県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。京都大学、名古屋芸術大学、神戸市外国語大学などを経て東京外国語大学教授となり、同大学副学長を務めた。また、ウンベルト・エーコ、イタロ・カルヴィーノ、アントニオ・タブッキをはじめ、イタリア近現代文学の訳書を多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • M H

    たまに読むイタリア文学。南北に広がり、シチリア島を擁する国。カルヴィーノ、ギンズブルグ、エーコ、タブッキなどがヴェネツィア、ミラノ…とおなじみの都市でどんな作品、足跡を残したのか旅をするようにガイドしてくれるという解像度の低い私にはありがたい1冊。路地の再現が美しい。一番読みたくなったのはシチリア島出身のピランデッロ「カオス・シチリア物語」。風土を、混沌を覗いてみたい。

  • かもめ通信

    カルヴィーノ、エーコ、タブッキをはじめとするイタリア近現代文学の翻訳者としてお馴染みの著者が2023年1月〜4月までNHK文化センター青山教室で行った「作家と旅するイタリアの街」全13回の講座をベースにした本。カルヴィーノの『見えない都市』を皮切りにパヴェーゼ、ナタリーア・ギンズブルク、タブッキ、サバ、モラヴィア、エーコ、ブッツァーティ、ジュンパ・ラヒリ、須賀敦子等々、それぞれの作品をひもといてヴェネツィアトリノ、ジェノヴァ、トリエステ、シチリア、ミラノ、ナポリ…と、イタリアの都市を訪ね歩く13章。

  • micamidica

    カルヴィーノの「見えない都市」からインスピレーションを受けて、イタリア文学の作品をベースに各都市について綴った作品。カルチャーセンターでの講義を元に再構築したものらしく、講義を受けた人が羨ましすぎる…!実際に行ったことのないサンレモやトリエステへの想像が膨らんだり、既知の都市へのない視点を与えてもらったりのわくわくが止まらない読書体験でした。「ナポリの物語」は、ナポリ中心の文章として書かれたにしてもこうも受ける印象が違うとは…と驚きでした。読んでみたい本もたくさん増えました。

  • トリノ行ったことないけど、心の距離が近まった気がする 実際に訪れるのが難しくても、文学を通していろんなイタリアを歩いてみたいな 取り上げられたイタリア本のタイトルは、日本語に翻訳されたものが殆どということだけど、ご存知の通り…とされてる部分も、嗚呼存じ上げない…となることが多くて、まだまだ知らない世界がひろがっているなあと思うなど🌏

  • NAGISAN

    「都市は、商品の交換に止まらず、記憶・思い出、欲望、言語記号の交換の場でもある。」(カルヴィーノ『見えないと都市』)最近は、イタリア語で書かれたイタリア文学を読んでいない。イタリア文学に詳しい筆者の引率で各都市をめぐり、陽気なイタリア人のなかにある心情に浸る。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items