Books

石の文学館 時間が織りなす物語 ちくま文庫

和田博文

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480437297
ISBN 10 : 4480437290
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

玄武岩や方解石を集める少年の収集熱を描いた稲垣足穂も、世界中を旅して方々の石を持ち帰った草野心平も、イスタンブールの宝飾品に我を忘れた塩野七生も、太古の水を宿した瑪瑙に「塔に閉じこめられた姫君」を夢想する澁澤龍彦も…私たちはみな、掌に収まる石に耳を寄せ、その石が湛える悠久の時間の声を聞こうとする。あなたの石はここにありますか?すべての石好きに贈る七色に輝く38篇。

目次 : 1 われら鉱物愛好倶楽部!/ 2 石の眠り、石の夢/ 3 サファイア、トルコ石、ダイヤ/ 4 ヨーロッパ―石畳と神殿と/ 5 石が生んだ文化を訪ねる/ 6 石から物語が始まる/ 7 砂漠の思想への旅

【著者紹介】
和田博文 : 1954年横浜市生まれ。東京女子大学副学長・比較文化研究所長・丸山眞男記念比較思想研究センター長。ロンドン大学SOAS、パリ第7大学、復旦大学大学院の客員研究員や客員教授を務めた。著書に『三越誕生!―帝国のデパートと近代化の夢』(筑摩選書)、『海の上の世界地図―欧州航路紀行史』(岩波書店)、『シベリア鉄道紀行史―アジアとヨーロッパを結ぶ旅』(筑摩選書、交通図書賞)、『資生堂という文化装置1872‐1945』(岩波書店)、『飛行の夢1783‐1945』(藤原書店)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO

    以前に、星、月のアンソロジーを読んだのですが、石について様々な作品を集めてくれました。石といっても様々なものがあり、宝石や石畳、石仏、石庭あるいは石に関しての思想など楽しめました。特に最初にある鉱物愛好倶楽部は私の好みの作家ー稲垣足穂、宮沢賢治ーがいて引き込まれました。

  • やいっち

    今朝未明読了。後書きを除き、仕事の合間の楽しみに読んできた。  小説や随筆、紀行文などの短文集。まさに気分転換に拾い読みも楽しめる。吾輩は鉱物に限らず、石好き。ツーリングの際は、わざわざ当地に近い河原に寄り、拳より大きめの石を一つ拾ってくる。代わり映えなどしてなくていい。石が好きなんだ。

  • 有機物ちゃん

    鉱物萌えのプレゼンされたい気持ちで読んだ。稲垣足穂は口語文で読みやすいかと思いきや石愛過激派っぽい熱量でマニアックで難解だったけど石の無機質硬質である事のロマンや不変とか、石の悠久の時間に惹かれるというような事を言ってた気がする。なるほどな~。澁澤龍彦、種村季弘の宗教や文化史から見た宝石や鉱物のエッセイがすごく面白かった。安房直子「奥さまの耳飾り」山尾悠子「夜の宮殿と輝くまひるの塔」が妖しく美しい雰囲気の童話で良かった。他の作品も読んでみたい。

  • meow3

    石に限らず宝石、砂などにまつわるいろいろな作品が収録されています。でもやっぱり童話との相性がピカイチ。子供の頃の石に対する愛着を思い出します。

  • Valkyrie

    【図書館本】宝石、ただの石、砂にまつわる38編。山尾悠子さん以外は全て初読でした。観光の手が入る前の国東がいい感じで伝わる、遠藤周作「石仏の里 国東」、閉鎖的な村の遺跡の昔話と思いきや実はミステリー物だった手塚治虫「太陽の石」が好きかな。映画「眼には眼を」の解説で進む安部公房「砂漠の思想」の緊迫感がよい。内容は違うけどラストの絶望感にヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」を連想してしまった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items