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蘇我の娘の古事記

周防柳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758413015
ISBN 10 : 4758413010
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2017
Japan

Content Description

許されぬ恋、王位継承の争い…激動の時代をみずみずしく描く、書き下ろし長篇小説!

【著者紹介】
周防柳 : 1964年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者、ライターを経て、『八月の青い蝶』で第26回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作は第五回広島本大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    「本の雑誌」2017年上半期エンターテインメント・ベスト10第1位ということで図書館に予約し、大幅に出遅れてようやく読めました。出版されてから1年以上経過しているので、新刊ハンターとして失格です。周防柳、初読です。古の伝奇浪漫、『蘇我入鹿の娘、古事記を編む』と言った感じでした。1300年以上昔の物語ですが、古臭さはなく爽やかな読後感です。

  • nico🐬波待ち中

    飛鳥時代の朝廷を取り巻く物語。蘇我入鹿に中大兄皇子、中臣鎌足。人物名はなんとなく覚えてはいるけれどそれぞれの関係性はあまり知らなかった、という程度の知識で読了。みなさん、裏で密かにこんな血みどろの駆け引きを繰り広げていたなんて。名声を得るためなら兄弟、親子、親戚なんて関係ない。騙し騙され呪い呪われ…、と映画を観ているような展開でワクワクした。各章に挟まれる神話も、物語と巧くリンクされていて面白い。兄妹の許されぬ恋なんて、なんとも雅で素敵。現代ならあり得ない設定もこの時代だからこそ。優雅な気分を楽しめた。

  • モルク

    大化の改新(今は乙巳の変というらしいが、私にはやはりこちら)から壬申の乱あたりまでの話が古事記をはさみながら展開される。蘇我入鹿の忘れ形見の女児を助ける百済からの渡来人である船一族。そこで女児はコダマと名付けられ船一族の二人の兄とともに育つが幼い頃盲目となる。彼女と小兄ヤマドリとの恋を軸に、政争まみえる波乱の時代を描く。20年ほど前にこの時代の本にはまり読みまくった。大海皇子、そして大好きな大津皇子も少しだけ登場し再会、やっぱりいいわぁ!

  • katsubek

    歴史をひもときつつ読む楽しみを与えてくれる。学生時代、必ずしも歴史は得意ではなかった。いや、むしろ苦手意識を持っていた。覚えねばならないという思い込みが先行し、楽しいと思えなかったのだろう。ところが、こういった物語として接すると、登場人物の、話に出てこない事柄まで調べている我が身に驚く。勿論、当時と今とでは調べるということの手間は大違い。手軽に調べられる環境に感謝、である。

  • Aki

    古事記の成り立ちを、戦や権力闘争に翻弄されながら健気に生き抜く娘になぞらえて語られる。挿話として味のある語り部が伝える物語と絡み合い、遥か古の八洲の神々にまで想いを馳せることとなる。古来より人の世は権謀渦巻き、争いを経て成り立つも、市井での男女の結びつきや生活も愛おしく描かれている。出会えてよかった作品。

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