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西遊記 8 岩波文庫 改版

呉承恩

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003202081
ISBN 10 : 4003202082
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1995
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

三蔵みずからお斎をもらいに向かった家は、七匹の女妖の住む盤糸洞。ようよう救い出されるも、黄花観で八戒、悟浄ともども毒に倒れる。その効きめたるや、三日のうちに骨も髄も腐るという。悟空はひとりなす術もなく、せつない思いで涙にくれる。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    色欲は特に誘惑が強いもののようだ。後半になり、三蔵に妖魔がしかけてきたり、一国の城の主が色欲のためにおかしくなっている章が多い。問題を解決してやった国王に対して「陛下よ、これからは、色欲を貪ることを減らし、できるだけ陰徳をお積みなさい。何事についても、長所で短所を補うようになされば、自然に病は去り、寿命を延ばすことができるでしょう」と別れ際に説いたのは、三蔵ではなく悟空だ。もう、独り立ちできそうに思うが…。妖魔に他の3人が毒を飲まされた時に一人になったと泣いていた悟空にはもらい泣きしそうになった。

  • セウテス

    またしても女怪に捕まる三蔵法師と猪八戒、これだけ旅をし苦難に会って来たのに、まだ懲りないのか。それに比べて悟空は、あの暴れ放題だった猿の姿は見られない。色欲に囚われた国王に対しても、しっかりと言葉で諭して行く。今回の敵魔王三兄弟との戦いも、一筋縄ではいかない。苦戦をする悟空が如来様に助けを求めに行くと、またもや如来様の関係者である事が解る。こうした考え方は、国の考え方の違いからくるのだろうか。キリスト教で言えば神が人に試練を与える為に、天使が裏で糸を引いているという事だが、それは悪魔の仕事ではなかったか。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    ややマンネリ感が漂ってくるも面白い8巻。「わざと劫難を仕掛けているんじゃないか」とぼやく悟空、正解!(by『西遊記事変』)美貌の側室による精も魂も吸い付くされた解決策を国の子供1111人の生き肝などで補おうとする暗君を諭すべく、力を合わせる三人組が面白い。それにしても三蔵ときたら・・・。最初、玄奘三蔵はのび太君にそっくりだと思っていたけど、のび太君はトラブルを人のせいに絶対にしないし、他の人が何とかできなくて困っていたら自分で何とかしようとする気概を持ち合わせている分、マシである。のび太君、ごめんなさい。

  • NAO

    比丘国で、妖怪道士にたぶらかされた王が、悟空が助け出してしまった子供の心肝の代わりに高僧の黒肝がほしいと無茶を言う。三蔵に化けた悟空は易々と腹を裂き、己が内臓を取り出して並べて「和尚は黒い心など持っていない」とあっさり言ってのける。このシーン、好きだなあ。悟空は、本当に人間(猿?)が出来てきたなあと、出来の悪かった子の成長を見る思い。この巻は、最初が女難で、最後もまた女難。あれは妖怪だと悟空が何度言っても聞こうとしない三蔵の進歩のなさと頑固さ。きっと、最後まで変わらないんだろうな。

  • ビイーン

    8巻も神様の元から逃げた獣が下界に降りて妖怪となり人間に悪さを働くパターンばかりである。全く神様たちの管理の悪さには呆れてしまう。三蔵法師は何度も妖怪に騙され、悟空の忠告を聞かずに痛い目に遭っているのだから、そろそろ悟空を認めて素直になったらいいのに。全く懲りないよね。9巻へ。

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