Books

君の顔では泣けない 1 角川文庫

君嶋彼方

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041148570
ISBN 10 : 404114857X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan

Content Description

高校1年生の坂平陸は、ある日突然クラスメイトの水村まなみと体が入れ替わってしまう。どうやら一緒にプールに落ちたことがきっかけのようだ。突然のことに驚き、戸惑いながらも入れ替わったことはお互いだけの秘密にしようと決めた2人。しかし意外やそつなく坂平陸として立ち振る舞うまなみに対し、陸はうまく水村まなみとして振る舞えず、落ち込む日々が続く。まなみの家族との距離感、今まで話したこともなかったまなみの友達との会話、部活の顧問からのセクハラ……15年間、男子として生きてきた自分が、他人の人生を背負い女性として生きること。いつか元に戻れる日を諦めきれないまま、それでも陸は高校を卒業し上京、そして結婚、出産と、水村まなみとしての人生を歩んでいくことになる――入れ替わった後の15年を圧倒的なリアリティで描く、第12回小説野性時代新人賞受賞作!!

【著者紹介】
君嶋彼方 : 1989年生まれ。東京都出身。2021年、「水平線は回転する」で第12回小説野性時代新人賞を受賞。同作を改題した本書でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Kanonlicht

    高校1年のときにクラスメイトと入れ替わり、突如として他人、しかも女性として生きることになった主人公(心は男性)の視点で語られるその後の人生。同じ秘密を共有する同士として心強くも、体の本来の持ち主に対する遠慮や負い目を感じざるを得ない主人公の心境が生々しくて、心を打つ。よくある設定だけれど、ジェンダーギャップに終始せず、決別と再生をテーマにしているのがいい。確かに女→男のほうが、その逆よりもまだ対処できそう(相手によるか)。

  • はっせー

    選書本。皆さんは男女逆転したらどうしますか?おそらくこの手の質問はもう何年も存在するだろう。あれしたいとかこれしたいとか色々と考える。しかしその答えはあくまでも最後は元に戻ることを前提としている。しかし本書は違う。15年経っても戻ることはなかった。本書はある男子高校生と女子高校生が入れ替わるお話。そして15年経った30歳でも元に戻ることをなかった。話の構成としては30歳パートと過去パート(15歳〜30歳)を交代交代展開していく。女性の方が読んでどう思うかが知りたい!

  • だーい

    中身が入れ替わってしまったまなみと陸、彼らの15年が丁寧にリアルに描かれていて終始切ない気持ちになった。何かが変わってしまうことが苦手な陸が何もかも変わってしまい、絶望や葛藤を抱えながら生きていく様が苦しくなる時もあったが、水村まなみという存在があるおかげでどうにかこうにか生きてこられた。互いを思いやる気持ちを表しているタイトルもすごくいい。抱えているものが重すぎて押しつぶされそうになることも生きていく上である。お互いを思い計り絶望も希望も全部一緒に抱えて前を見ようとする二人をいつまでも忘れないだろう。

  • まる

    高1の夏、プールに一緒に落ちたことで二人の身体が入れ替わってしまう。陸は水村まなみに、まなみは坂平陸に。それ以来いつか元に戻ることを期待しながら誰にも気づかれないよう、お互いに憎み合ったり慰め合ったり狼狽えながら生きている。その二人にしか流れない時間の長さが切ない。  まだ先は続いていくのだけれど、泣きたいときお互いの腕の中で思い切り泣ける関係が訪れて救われる。良かったです。

  • F

    ベースとなる設定はよく聞く設定ですが、やはり一筋縄ではいかない。入れ替わったままその後の人生を送らなければいけないというのは、実際に想像すると本当に残酷な事だと思いました。それぞれがそれぞれの人生を奪い合っているはずなのに、それぞれが支え合って生きている。不思議な関係だと思いました。どんな終わり方をするのかと楽しみに読み進めましたが、爽やかな気持ちになりました。映画化予定との事で楽しみにしています。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items