野辺からの告発

目次 : 第１部　“拾骨さえかなわぬ”いのちの「詩歌」（神通河原に“イタイイタイ”―岩倉政治「イタイイタイ病」/ 半世紀を経て甦る―岩倉政治「神通よ　怒れ」　ほか）/ 第２部　「小説」が迫ったイタイイタイ病の現場（原因解明と苦闘した萩野昇医師がモデル―新田次郎『神通川』/ 原告側証人の葛藤を衝撃的に描く―岩倉政治「尋問」　ほか）/ 第３部　イタイイタイ病の生き証人「ルポルタージュ」（ルポ第一作―鎌田慧『隠された公害　イタイイタイ病を追って』/ 空から降ってきた第二のイタイイタイ病―岩倉政治「カドミウム地帯」　ほか）/ 第４部　子どもたちに読んでほしいイタイイタイ病「児童文学」（知られざる名著―鈴木喜代春『二つの川』/ イタイイタイ病スクープ記者による臨場感―八田清信『死の川とたたかう　イタイイタイ病を追って』　ほか）

【著者紹介】
向井嘉之 : １９４３年東京生まれ。同志社大学文学部英文科卒。ジャーナリスト。「イタイイタイ病を語り継ぐ会」運営委員。「とやまＮＰＯ研究会」代表。元聖泉大学人間学部教授（メディア論）。日本ＮＰＯ学会会員。著書に『イタイイタイ病報道史　公害ジャーナリズムの原点』（共著、桂書房、２０１１、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞）、『ＮＰＯが動く　とやまが動く　市民社会これからのこと』（共著、桂書房、２０１２、日本ＮＰＯ学会審査委員会特別賞受賞）、『くらら咲く頃に―童謡詩人　多胡羊歯　魂への旅』（単著、梧桐書院、２０１５、日本自費出版文化賞入選、日本図書館協会選定図書）、『米騒動とジャーナリズム　大正の米騒動から百年』（共著、梧桐書院、２０１６、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞）、『イタイイタイ病と戦争　戦後七五年　忘れてはならないこと』（単著、能登印刷出版部、２０２０、日本自費出版文化賞特別賞受賞）などがある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）