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「健康第一」は間違っている 筑摩選書

名郷直樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480016058
ISBN 10 : 4480016058
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本は世界一の長寿を達成したが、健康・長寿願望は止まることを知らない。このうえ何を望むというのか。本書は、巷にあふれる健康情報や様々な医療データを精査し、おもに生活習慣病の治療と予防について根本から問いなおすもの。健康より大切なものはないのか。治療や予防によって損なわれているものは何か。従来の議論からはみだしていた問題を爼上に載せ、これからの(本来の)医療の役割をさぐるラディカルな医療論。

目次 : 第1部 長寿国日本の現実(世界一の長寿国の現実/ 健康、寿命、幸福/ 健康、寿命、幸福を詳しく把握する方法)/ 第2部 予防・治療のウソ(高血圧と脳卒中/ がん検診は有効か―乳がん検診を例に/ 認知症早期発見の光と影/ ワクチン接種がなかなか進まない日本)/ 第3部 医療の役割(医療はどうあるべきか/ 解決のための処方箋)/ どこへ向かうべきか

【著者紹介】
名郷直樹 : 1961年名古屋生まれ。自治医科大学卒業。愛知県作手村国民健康保険診療所に12年間勤務。2003年より公益社団法人地域医療振興協会で僻地医療専門医の育成に携わる。同法人の地域医療研修センター及び東京北社会保険病院臨床研修センターのセンター長を経て、2011年、東京・国分寺市に武蔵国分寺公園クリニックを開院、同院長。地域家庭医療センター長として、あらゆる健康問題に対処するプライマリ・ケアに従事。また、20年以上にわたりEBM(根拠に基づく医療)を実践している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 井上裕紀男

    人生100年時代と言われる中で物議を醸す一冊、でも健康って何かを考えることは一人一人にとって良いし、著者が問いかける「幸福と健康」は重要なテーマ。 掲載の図表は分かりにくく、何が言いたいのか分からない箇所も。ワクチンの副作用が「病気によって話題になるならないがある」という話は納得。 太く短く生きる人、ここらで良かと決めた人、色んな生き方があって良い。全員で長生きしたら若者には窮屈な気もする。 健康を考えすぎて苦しい人生になるなら、楽しくパッと散った方があっぱれな生き方なのでしょうか。難しいです。

  • おおにし

    「死なないための医療」が進歩するにつれて、我々の長生きしたい欲望もどんどん膨らんできた。しかし、長生きが必ずしもその人の幸せにはつながらず、どんな医療もその治療効果はあくまで確率的に示される賭けに過ぎないことから、どこまでも長寿・健康を追いかけるのではなく健康欲をコントロールすることが大切ではないかと名郷先生はおっしゃっている。日頃から健康ブームの過熱ぶりに違和感を感じている私にはとても納得のいく話であった。寝たきり防止の適度な運動は続けるが、医者や薬にがなるべく頼らず毎日楽しく生きるのが私のポリシー。

  • クライン

    祈りに命を託すしかない時代があった。伝承めいた知識と経験で運よく助かる時代があった。金があれば医術を受けられる時代があった。そして今、未曽有の長寿を誇れる時代になった。ではこれから、私達は何処を目指せばいいのだろう?単に長生きだけを目指すのであれば、それは誰にとっても不毛な結果になるのでは、と問いかける。60歳、70歳、80、85、90・・・何処かで自らが線を引かねばならないのだろう。「死なないための医療」から「(上手に)死ぬための医療」が確立されるべきとも問う。

  • おかむら

    毎日健康に気を使いすぎてなんだか既に楽しそうじゃない超高齢者(うちの親)に読ませたい。でも読まないでしょうな。乳がん健診のからくりとか全然知らなかったわ。ふーん。先週受けたばっかり。痛いわマヌケだわ屈辱的だよなーマンモグラフィーってさ。潰す以外の方法ないんか?色んな健康情報に、たとえ国の指針でも、踊らされちゃいかんな、と思いました。あと喫煙者には少しうれしい内容もアリ。

  • kitten

    図書館本。刺激的なタイトルだけどまさにこの通り。「死なない為の医療」だけでなく、「死ぬことを前提とした医療」も必要。だって、人は皆死ぬから。ただ、これはむしろ宗教が必要じゃないのかな?と思う。医療を受けないという選択肢を示した上で、選ぶことが必要。健康で長生きしても幸福とは限らない。なら、どうすれば幸福になれるかが必要で、それは宗教ではないのか?ただ、高齢者が若者に譲るべき、というのは強く共感。逆に、タバコに関する話は強弁に感じた。名郷さん、ヘビースモーカーなの?と思ってしまった。

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