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ISBN 10 : 4480017682
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富と人口が集中し、世界最大規模を誇る都市、東京。だがこの都市は、少なくとも三度、占領されてきた。一五九〇年の家康、一八六八年の薩長連合軍、一九四五年の米軍によってである。凹凸をなすこの都市の地形と結びつきながら、過去の「敗者たち」の記憶は、歴史的な地層をなしてきた。縄文の古代から現代までを視野に入れ、地球史的視座と家族史的視座とを往還しながら、江戸=東京に伏在する「敗者たち」の記憶の水脈を探り当て、「勝者」であり続けようとする令和の東京とは異なる可能性を探求した、比類なき「江戸=東京」論!
目次 : 東京とは何か―勝者と敗者のあいだ/ 第1部 多島海としての江戸―遠景(クレオール的在地秩序/ 死者の江戸、そして荘厳化する外縁)/ 第2部 薩長の占領と敗者たち―中景(彰義隊の怨念とメモリー・ランドスケープ/ 博徒と流民―周縁で蠢く敗者たち/ 占領軍と貧民窟の不穏―流民の近代をめぐる眼差し/ 女工たちは語ることができるか)/ 第3部 最後の占領とファミリーヒストリー―近景(ニューヨーク、ソウル、東京・銀座―母の軌跡/ 学生ヤクザと戦後闇市―安藤昇と戦後東京/ 「造花」の女学校と水中花の謎―山田興松とアメリカ進出/ 原風景の向こう側―「都市のドラマトゥルギー」再考)/ 敗者としての東京とは何か―ポストコロニアル的思考
【著者紹介】
吉見俊哉 : 1957年、東京都生まれ。87年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院情報学環教授。社会学、都市論、メディア論を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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たま
読了日:2023/05/20
アメヲトコ
読了日:2025/02/08
harumi
読了日:2023/09/05
takao
読了日:2023/06/09
tecchan
読了日:2025/11/10
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