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文章読本 中公文庫

吉行淳之介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122069947
ISBN 10 : 4122069947
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『文章読本』の元祖・谷崎潤一郎から安岡章太郎、金井美恵子まで、二十名の錚々たる作家による文章論を精選。「判然明白に書く」(萩原朔太郎)、「書ける、と思い込む」(宇野千代)、「文章は削ることと見つけたり」(島尾敏雄)―大家が悩みつつ体得した、文章術の極意とは。新たに丸谷才一・吉行淳之介「『文章読本』についての閑談」を収録。

目次 : 文章の上達法(谷崎潤一郎)/ 谷崎潤一郎の文章(伊藤整)/ 僕の文章道(萩原朔太郎)/ 「が」「そして」「しかし」(井伏鱒二)/ 文章を書くコツ(宇野千代)/ 自分の文章(中野重治)/ わたしの文章作法(佐多稲子)/ センテンスの長短(川端康成)/ 質疑応答(三島由紀夫)/ 口語文の改革(中村真一郎)/ 文章を書くこと(野間宏)/ 削ることが文章をつくる(島尾敏雄)/ わが精神の姿勢(小島信夫)/ 感じたままに書く(安岡章太郎)/ 「文章」と「文体」(吉行淳之介)/ 小説家と日本語(丸谷才一)/ なじかは知らねど長々し(野坂昭如)/ 緊密で清潔な表現に(吉井由吉)/ 詩を殺すということ(渋澤龍彦)/ 言葉と“文体”(金井美恵子)

【著者紹介】
吉行淳之介 : 大正13年(1924)、岡山市に生まれ、二歳のとき東京に移る。麻布中学から旧制静岡高校に入学。昭和19年(1944)9月、岡山連隊に入営するが気管支喘息のため四日で帰郷。20年東大英文科に入学。大学時代より「新思潮」「世代」等の同人となり小説を書く。大学を中退してしばらく「モダン日本」の記者となる。29年に「驟雨」で第三十一回芥川賞を受賞。45年には『暗室』で第六回谷崎潤一郎賞を受賞する。平成6年(1994)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐島楓

    吉行淳之介氏の文章を久しぶりに読みたくて買った。大上段に振りかぶるような大家の文章が多いなか(近年までご存命だった方々にはその傾向は薄く感じた)、宇野千代、佐多稲子両氏の文章はすっと心に入ってきた。「自分は駄目だなぞと言ってはいけない。自分は書ける、とそう言い切ることである」「謙遜は美徳ではなくて悪徳である」と断言される宇野氏の飾り気のない言葉に救われた。

  • 大粒まろん

    パラパラと再読してみた。面白い。面白いのです。うーん三島由紀夫氏の再読しよーかなー。読みやすいし美しくて繊細でうっとりする。宇野千代先生はかっこいいはわー!谷崎潤一郎氏はやっぱり色気笑。

  • Foufou

    文章・文体について問われての、二十人の作家による考察のアンソロジー。三島はサービス精神旺盛の人。川端の分析は的確と感心したが、弟子の代筆のよう。丸谷は日本語の文体は小説家が作ったと断言。慧眼だがどうもこの人の物言いは鼻につく。古井由吉いわく「文章を書くということは古典という観念への志向」。まさに。安岡章太郎は油断ならない。中野重治と佐多稲子の書き振りがどうも私は嫌いらしい。金井美恵子、相変わらず才気走ってます。巻末の吉行と丸谷の対談。なんか、もう、昭和のオヤジの悪いとこ剥き出しって感じ。ある意味文体だね。

  • ふくしんづけ

    谷崎、宇野、中野、佐多、三島、島尾、小島、安岡、澁澤あたり。谷崎の「感覚を磨くこと」より〈多く読むことも必要でありますが、無闇に慾張って乱読をせず、一つのものを繰り返し、暗誦することが出来るくらいに読む。〉チャチャッと読みとばして冊数に得意げ、すぐ忘れてそれきりもアーララアラだけども、新しいものに行ってしまう欲求、あれ読み返したいなと思いつつ、気になるアノ作家、となりがちなので、自戒。〈書きちらされたことばの死骸の累々たる惨状のあいだをさまよって、読みかえさねばならぬ。〉〈つまりは、削りとることだ。〉

  • 広瀬研究会

    文豪、文士たちの文章に関する文章のアンソロジー。吉行淳之介とか野坂昭如は今さら気恥ずかしい思いがあるのか、韜晦気味に語っているのが面白かった。谷崎潤一郎や三島由紀夫のように自作の『文章読本』がある人はそこからの抜粋が収録されていて、さすがの読みごたえ。萩原朔太郎は「日本の詩人は散文を書け」と言い、『枕草子』『方丈記』『奥の細道』といった日本古来からの詩的散文を挙げていて、スケールの大きさを感じた。

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