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ドイツ統一とアメリカ外交

吉留公太

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784771035119
ISBN 10 : 4771035113
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近年公開されたアメリカや各国の新しい史料と国際的な研究動向を踏まえて、ジョージ・H・W・ブッシュ政権の対ソ・対ヨーロッパ政策の実態を解明し、東西ドイツ、アメリカ、ソ連、イギリス、フランスが行ったドイツ統一交渉の経緯を詳解することによって、ヨーロッパ冷戦終結過程の全体像に迫る。

目次 : ドイツ統一交渉とアメリカ外交がヨーロッパ冷戦終結過程に及ぼした影響/ 第1部 研究動向の整理と研究課題の明確化(ヨーロッパ冷戦終結過程の性格とドイツ統一交渉)/ 第2部 ブッシュ政権の対ソ・対ヨーロッパ政策―1989年1月〜10月(軍事的抑止を重視した対ソ・対ヨーロッパ政策/ ソ連と東ヨーロッパ諸国への経済援助の制限)/ 第3部 ベルリンの壁崩壊によるドイツ統一の現実化―1989年11月〜1990年2月(ベルリンの壁崩壊と二つのドイツ統一構想/ マルタ米ソ首脳会談における「冷戦終結」宣言の真相 ほか)/ 第4部 ドイツ統一交渉の展開とヨーロッパ冷戦終結過程の性格形成―1990年3月〜10月(ドイツ統一交渉の本格化/ ホワイトハウスの消極的な対ソ配慮と独ソ首脳会談による統一交渉の打開 ほか)/ ヨーロッパ冷戦終結過程の二面的性格が形成された経緯/ エピローグ ドイツ統一後のヨーロッパ情勢と二面的性格の行方

【著者紹介】
吉留公太 : 1974年愛知県生まれ。2006年リーズ大学大学院政治国際学研究科博士課程修了(PhD)。現在、神奈川大学経営学部国際経営学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • カピバラKS

    ●ドイツ統一に焦点を当て米ソ冷戦終結の過程を犀利に分析しつつ、冷戦終結に際して米政権内で対ソ警戒と対ソ融和の政見対立があったことを解明する大著。●著者はカピバラKSと同じ柳沢ゼミの学友であった。恩師柳沢英二郎は、戦争研究にあたって、戦争の開始理由の分析は数あれど、戦争の終結過程の分析は乏しいことに対し、問題意識を持っていた。また、大師匠信夫清三郎は、先の大戦時に情報の乏しい中で、新聞を精読し、日本の外務省と軍部の対立に気づいたという。●本書を読みながら、ふと両先達のことを思い出した。

  • 紙狸

    2021年刊行。ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻を正当化する論拠として、NATO側が約束を破ったと言う。ドイツ統一を認めれば東方拡大しないと約束したのに・・・という理屈だ。この言い分を検証するには、うってつけの分厚い学術書だ。確かにベーカー(国務長官)がゴルバチョフに、そういう発言をした。だが、実際に統一に至る過程で合意文書にはならなかった。背景には米政権内の意見対立があった。東西冷戦終結は、西が東に勝ったという性格が強く、東西融和の側面は定着しなかったーこれが筆者の描く大きな図式だ。

  • BLACK無糖好き

    1990年秋のドイツ統一時点でのヨーロッパ冷戦終結過程には、勝敗区分的な性格と東西融和的な性格が存在していた。又、当時のアメリカ政府内に対ソ・対ヨーロッパ政策に関する見解の相違も存在していた。これらがドイツ統一交渉とヨーロッパ冷戦終結過程にどのような影響を及ぼしたかを詳細に分析している。NATO変容の議論、国連憲章の枠組みで行動を制限されない形を維持、その後の東方拡大。◇大半が書き下ろしのようだ。昨年の刊行だが今年に入ってウクライナで起きていることにも繋がっている。日本の研究者も裾野は広い。

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