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世界でいちばん幸せな屋上 ミルリトン探偵局 中公文庫

吉田音

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122076242
ISBN 10 : 4122076242
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

シナモンとチョコレート。

消息不明のシンガー・ソングライターと、ビルの屋上にあるレコード店。

皿洗いの仕事に集う若者たち‥‥

黒猫シンクが旅する先で幸せな光景が浮かび上がる。



猫の“おみやげ”を手がかりに推理する〈ミルリトン探偵局〉第2作。

作家・吉田篤弘が別名義で著した名作を大幅改稿。

イラストと解説を新規収録。

【著者紹介】
吉田音 : クラフト・エヴィング商會の四代目。学者にして探偵である円田と〈ミルリトン探偵局〉を結成

吉田篤弘 : 1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作と装幀の仕事を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • シナモン

    黒猫シンクを通じて物語と人が時空を超えてつながるつながる。不思議なシンメトリーもつながるつながる。吉田篤弘ワールド全開な一冊。とても楽しめました✨私の名前もほとんどシンメトリー🎵

  • KAZOO

    吉田さんが吉田音名義で最初のころに書かれた作品の2作目です。ミリルトン探偵局と副題にあるように、猫が持ってくるお土産をもとに推理していくものですが、そんなに大きな事件があるわけではなくちょっとした日常のことががかれています。警察ものや時代小説を多く読んでいるとこのような筋があまりない作品も気持ちをゆったりとさせてくれます。

  • よこたん

    “(ポケットノナカノシナモンガ、アマクカオルヨウナキガシタ) 日記にはそう書いておこう、と思った。” 立ちのぼるスパイスの香りに包まれつつ、眠い、眠い、読んでいるととてつもなく静かな夜にスポンと吸い込まれそうな心地になる。“ひとつだけたしかなのは、なにもかも黒い子猫のせい”だなんて。猫に導かれた場所でふと目にした光景に、胸がきゅうとなった。私もここに連なれた気がした。つかめそうでつかみどころのない、猫の尻尾に翻弄されるような物語に浸れて良かった。吉田音名義の物語の次がある可能性に、ウキウキと待つしかない。

  • しゃお

    〈ミルリトン探偵局〉は、黒猫のシンクが持ち帰ってくるものでその背景を推理するけど決して解明はしない。今回はそのシンクが持ち帰ってくるだけでなく、逆に持って行った先が描かれます。それはまるで円田さんが想像し創造したい鏡の世界のようで、なんだか時空まで超えて幸せな気分にさせてくれます。前作よりも大人になった音ちゃんにとって将来や未来はどんなものになるのでしょうか。でも今この瞬間に幸せを感じれるのは何よりも素敵な事なのでは無いでしょうか。

  • あんこ

    単行本に引き続き再読。またまたみんなに会えて嬉しい。吉田作品は冬と春の始まりになると読みたくなるので、まさにぴったりのタイミング。作品の中から香ってくる、数々のスパイスやコーヒーやお菓子の匂い。そしてのんびりした時間がたまらない。吉田作品の好きなところは、「ああ、こことここは繋がっていたんだな」と気づくところ。吉田音名義で三作目が出るかもしれない、ということも今後期待していきたい。

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