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ミリタリー・カルチャー研究 データで読む現代日本の戦争観

吉田純

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787234698
ISBN 10 : 4787234692
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現代日本のミリタリー・カルチャーを、市民の戦争観・平和観を中核とし、それと構造的に相関する文化的要素で構成する諸文化の総体として、社会学・歴史学の立場から解明する。どの項目からも入っていける「読む事典」、ミリタリー・カルチャー研究の決定版。

目次 : 第1部 ミリタリー・カルチャーとは何か(なぜミリタリー・カルチャー研究をするのか/ どのように調査をしたか ほか)/ 第2部 日本の戦争と戦後(戦争の呼び方/ 戦争・軍隊のイメージ ほか)/ 第3部 メディアのなかの戦争・軍隊(日本の戦争映画/ 外国の戦争映画 ほか)/ 第4部 趣味としてのミリタリー(趣味としてのミリタリー・概観/ ミリタリー本・ミリタリー雑誌 ほか)/ 第5部 自衛隊と安全保障(自衛隊への印象と評価/ 女性自衛官 ほか)

【著者紹介】
吉田純 : 1959年生まれ。京都大学教授。専攻は理論社会学・社会情報学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 小鈴

    価値中立的に「ミリタリー・カルチャー」として分析することは、反戦・平和主義の強い社会学業界では画期的なことであり、アンケート調査で網羅的にデータを見る興味深さと同時に、アンケート調査の限界なのかもしれないが物足りなさを感じる内容かもしれない。が、解説を通して日本の特殊性を学べた。例えば、「先の大戦」の統一的呼称がなく、時代によってゆらぎ、世代によって呼び方が異なること。戦後から1955年まで「戦争」を直接歌わなかった。リンゴの歌など耐え忍ぶ個人的な気持ちに寄り添う歌が流行る。などなど。

  • Toska

    戦争を伝える媒体として、「火垂るの墓」と「はだしのゲン」の強さが印象的。作品そのものの持つ力と、これを平和教育の素材としてきた時代背景が相まっての現象なのだろうと。あと、世代ごとの分析では年齢に比例/反比例する結果が得られるかと思いきや、40代だけ特異な回答パターンが見られるケースが多いように感じた。ちょっと不思議。

  • てっき

    ツイッターでフォロワーが薦めていたので読んだ本。筆者らのアンケートに基づき、現代における軍事がどのように一般社会に受容されているか、について論じた本。研究対象の選定から、各種媒体における動向や現代日本社会における自衛隊の存在に関してまで幅広く考察されており、研究としては素晴らしいのではないかと感じた。反面、現代社会そのものへの考察(SNSのバズ現象による認知など)は少なく、もう少し踏み込める余地があったのではないか、とも感じた。

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