Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• シナモン

  読了日：2025/10/12

  吉田篤弘ペーパーバッグ「f」。 エッセイ集。 「傷だらけの古机」新しいばかりがいいことじゃない。 「よそ見」情報過多の弊害。 たまには情報を遮断して目の前のことに集中してみよう。 「幸福な時限爆弾」楽しいことばかりじゃない日々を乗り越えていくには必要不可欠。 ちょこちょこ自分に仕掛けていこう。 優しく味わい深いエッセイ集でした。

• Ikutan

  読了日：2025/09/05

  北海道新聞に連載されたエッセイに書き下ろしを加えた一冊。何気ない日常の中で気付いたできごと。そこから広がる豊かな想像力。軽快な文章でさくっと読めて、クスリと笑ったり、そうそうと共感したり。何れも吉田さんのセンスのよさが光るが、特に、『人生は計測である』『笑うカラス』『幸福な時限爆弾』『涙の理由』『騙されたと思って』の着眼点がユニークで面白かった。いつもながら洗練された装丁とスタイリッシュな挿し絵もいいね。

• はっせー

  読了日：2025/10/23

  著者の吉田篤弘さんが北海道新聞に4年間連載していたエッセイをまとめたもの！本書のイメージを伝えると｢爆弾魔になろう！｣。本書でも出てくる話だが、月曜日にメロンを買って木曜日の自分を楽しませる。そのような行為を｢幸せな時限爆弾｣と表現！私たちがよくやってしまう積読ってまさに幸せな時限爆弾。未来の自分を楽しませる行為だと思うとすごくワクワク😆また本書をこうやって楽しませられたのも、過去の自分がいっぱい仕掛けた｢幸せな時限爆弾｣があるから楽しめられたのかなと感じた。過去の自分からの時限爆弾がいま綺麗に爆発😊

• ユメ

  読了日：2025/08/26

  吉田篤弘さんの文章は、読んでいてとても心地よい。小説でもエッセイでも、いつまでもその世界に身を浸していたくなる。「どうして小説を書くのか」という問いに対する「自分を楽しませるためです」という答えは、心に留めておきたい。私も趣味で文章を書くけれど、それはいつでも自分を楽しませるもの、自分が読みたいものでありたいなと思ったのだ。文庫化にあたって再読して、未来の自分を楽しませることの大切さを改めて教わったし、そのために工夫を凝らすことを「幸福な時限爆弾」と呼ぶ、篤弘さんの名付けのセンスがやはり好きだ。

• 阿部義彦

  読了日：2025/09/12

  これも春陽堂文庫です。前に読んだのは春陽堂文庫の日下三蔵さんの編んだ、探偵小説篇シリーズの一冊でしたがこれは同文庫で新しく始まった吉田篤弘ペーパーバックシリーズの第二弾です。クラフト・エヴィング商會の片割れである吉田篤弘さんの作品を著者自身が納得のいく様にデザインしました。過去の作品をリライトしたり書下ろしを加えたりして、新しい作品にしたり、著者の好きなように自由自在に作っていくそうです。装幀も洒落てるし中身もカラーの掛け線を使ったり、一つのかけがえのない作品となってます。第一弾も買おう！春陽堂やるな〜

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します