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日本の憑きもの 社会人類学的考察

吉田禎吾

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121702999
ISBN 10 : 4121702999
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1999
Japan

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Book Meter Reviews

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  • ステビア

    日本の妖術(witchcraft)=憑きもの。「憑きもの信仰は、社会的・経済的地位の上昇にともなう摩擦を軽減させる潤滑油のような役割を果たした。持筋が固定してからは、ヒトギツネ、イヌガミなどに憑かれないようにするためには、人の妬みをかわないようにふるまわねばならず、それが円満な対人関係を促進したわけである。」

  • テツ

    幸運な状態を表す「ツイている」という言葉。あれは何かが憑いているという意味だということは知っていたけれど、社会人類学的な目線からのそうした憑き物についての考察はとても興味深い。共同体内部での富の偏りの説明として。本人に責任がないと考える狂人への配慮として。日本のあちこちに見られる憑き物の分布や形状、何が憑いているかということについての聞き取り。半世紀近く前の本なので古さは感じるけれど単純に面白くて仕方がない。現代では無くなりつつある憑き物というシステムだけれどとても日本的だなあと思う。

  • アカツキ

    社会人類学的観点から日本の憑き物と憑き物筋について書いた本。比較で海外の憑きもの事情についても書かれているが、こちらも面白い。憑き物は狐だけでなく祖霊も多い。祖霊が憑いたとされる時の死亡率高いような…。祀ってもらう人を殺すとか本末転倒なので、祖霊が憑いて子孫を害するという考えは未だに馴染まない。祟る元気があるなら枕元に立てよと思ってしまう。

  • tama

    県立図書館からのお取寄せ 東大の教授さん 1972発行 憑き物は他の国にもあるが日本のは性的要素がない。憑き物を落としたら三ツ辻に埋めて封じる。節分と同じ!筋は機械的に増えるのではなく、嫌なやつがなり、筋を知ってる人がいない場所へ出てゆかないと筋は続いて行く。支配層が非支配層に憑くことはない。非支配層内や間で嫌われるやつに憑く。嫌われるやつとは、目立つ(貧富に関わらず)、出しゃばる、異見を言う、得してるやつら。控えめで目立たない奴らは憑かれず、筋とも言われにくい。ああ!日本人!!個を消す能力高し!

  • タリホー

    三津田信三『厭魅の如き憑くもの』で参考文献として紹介されていた一冊。プライバシー面に配慮しているため、部落や人物名がU部落とかBJ氏という感じの仮名になっており、読みづらいことは確かなのだが、海外の妖術や憑きものとの比較も為されており大変興味深い。社会人類学として見ると憑きものが村落内の逸脱者に対する制裁の役割も担っていたようであり、そう考えると現代の「炎上」も案外憑きものの一種なのかもしれない。

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