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横田空域 日米合同委員会がつくった空の壁 角川新書

吉田敏浩

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784040822327
ISBN 10 : 4040822323
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

羽田空港を使用する民間機は、常に急上昇や迂回を強いられている。米軍のための巨大な空域を避けるためだ。主権国家の空を外国に制限されるのはなぜなのか。密室の合意が憲法体系を侵食し、法律を超越している実態を明らかにする。

目次 : 第1章 首都圏の空を覆う「横田空域」(東京の真ん中にある米軍ヘリ基地/ ヘリの騒音や墜落の不安 ほか)/ 第2章 「横田空域」を米軍が手放さない理由(横田は軍事空輸のハブ基地/ オスプレイが首都圏の空を飛び回る ほか)/ 第3章 エスカレートする低空飛行訓練(首都圏の上空でもひんぱんに訓練が/ 全国を縦横断する低空飛行の訓練ルート ほか)/ 第4章 米軍を規制できるドイツ・イタリアとできない日本(世界的にみても異例な「横田空域」/ 米軍の活動を規制できるドイツとイタリア ほか)/ 第5章 米軍に対していかに規制をかけるか(生命と人権を守るために米軍を規制/ 航空法特例法の改定・廃止を求めて ほか)

【著者紹介】
吉田敏浩 : 1957年、大分県臼杵市生まれ。明治大学文学部卒業。ジャーナリスト。ビルマ(現ミャンマー)北部のカチン人など少数民族の自治権を求める戦いと生活と文化を長期取材。その様子を記録した『森の回廊』(NHK出版)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。近年は戦争のできる国に変わるおそれのある日本の現状などを取材。『「日米合同委員会」の研究』(創元社)で日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kentaro

    「横田空域」には、実は国内法上の法的根拠は何もない。日本における米軍の権利など法的地位を定めた日米地位協定にも、何ら明文の規定もない。ただ日米合同委員会という密室の協議機関の合意にもとづくだけなのである。日米合同委員会では、日本側は全て文官だが、アメリカ側は在日アメリカ大使館公使を除いて、全て軍人である。そのため、アメリカ側は常に軍人の立場から、あらゆる軍事活動を円滑に進めることを最優先する。米軍優位の日米地位協定を土台にして協議する以上、ほとんどがアメリカ側の要求が通り、米軍に有利な合意が結ばれている。

  • ophiuchi

    首都上空の管制権が米軍にあることは、かなり前から知っていたが、実情は思った以上に酷い。これを読んで日本が独立国であると思える人は、なかなか素敵な頭脳の持ち主だと思う。

  • C-biscuit

    図書館で借りる。米軍の基地問題として、日本の負担が沖縄に偏重しているところであるが、都心にも米軍が支配している場所がある。特にこの本では横田基地とその空域にスポットが当てられている。最近はドローンでも場所によってあげられる高度など規制があるが、米軍以外の航空機が進入できないエリアがある。その範囲は1都8県にも及ぶ広大な範囲である。その横田空域のほか、岩国空域など日本には結構規制されているところが多い。ドイツやイタリアの事例もあり、日本の特殊性も際立つ。そういう意味では韓国の実態もレポートして欲しかった。

  • こも 旧柏バカ一代

    東京の上空にあるアメリカ軍が管轄してる空域。 それが横田空域。 日本の航空機はその空域を無断で通過出来ない、アメリカ軍に頼めば何とか通してもらえるかも知れない。 アメリカ本土で出来ない危険な訓練を日本では出来る。 住民がやめてくれと言っても無視出来る。 日本の空はアメリカ軍に占領されたまま。

  • aeg55

    ジョンソン/フィンカム基地、ワシントンハイツが返還され独立を回復した、ということが、虚像であったことを再認識する。ベトナム戦争時は、米軍の兵站拠点となっていた米軍基地、いまは日本の首都東京を中心に米軍機の市街地上空演習地となっている日本。 国会での虚偽答弁の元の元は、「米軍基地ありき」これの根拠は曖昧な「地位協定」表向きは「安保条約」のみ。よって、この矛盾に満ちた状況を一気に解決する方法が「改憲」なのではないか、と言うのが、この本を読んで気づいた事。

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