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震災死 生き証人たちの真実の告白

吉田典史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784478017937
ISBN 10 : 447801793X
Format
Books
Release Date
February/2012
Japan

Content Description

遺族、検死医、消防団員、救助犬調教師、潜水士、防災学者…数々の証言から死者・行方不明者2万人の実態に迫る。死を見つめなければ、生は始まらない―3・11の喪失を描く迫真のノンフィクション。

目次 : 第1章 医師がみた「大震災の爪痕」(検死医が目の当たりにした津波遺体のメッセージ―杏林大学准教授・高木徹也氏のケース/ 歯科医が遺体安置所で感じた矛盾と焦り―日本歯科大学教授・都築民幸氏、講師・岩原香織氏のケース ほか)/ 第2章 遺族は「家族の死」をどうとらえたか(「原発の町」で娘を捜し続けた父親の苦しみ―神奈川県横須賀市の喫茶店主・白川司氏のケース/ 生きている限り、夫、娘、息子が生きた証しを残したい―宮城県東松島市の看護師・尾形妙子氏のケース ほか)/ 第3章 捜索者が「津波の現場」で感じたこと(消防団員253人の犠牲者を生んだ「社会構造の矛盾」―岩手県釜石市の消防団員・大森秀樹氏のケース/ 津波の上空を飛んだ警察官の絶望と絶えぬ執念―宮城県航空隊機長・成田聡氏、操縦士・平仁氏のケース ほか)/ 第4章 メディアは「死」をいかに報じたか(毎日新聞が「3月11日」に挑み続ける理由―毎日新聞社編集編成局次長・広田勝己氏、社会部副部長・早坂文宏氏のケース/ “理不尽な死”と向かい合う「週刊文春」の写真報道―「週刊文春」編集次長・矢内浩祐氏、カメラマン・志水隆氏のケース ほか)/ 第5章 なぜ、ここまで死者が増えたのか(世界一残酷だった「引き波」と「滝つぼ現象」の破壊力―東京大学地震研究所准教授・都司嘉宣氏のケース/ なぜ、津波の常襲地帯で被害が拡大したのか―NPO法人環境防災総合政策研究機構理事・松尾一郎氏のケース ほか)

【著者紹介】
吉田典史 : ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2011年3月11日の東日本大震災発生直後から2012年1月までに20数回、被災地に入る。遺族、被災者、検死医、精神科医、防災学者や地震学者、警察、消防、海上保安庁、自衛隊、さらに市長、町長、国会議員などに幅広く取材を試みることで、「死者・行方不明者2万人」の真相を明らかにしようとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よむよむ

    私たちが目にすることができる、あの膨大な映像記録に全く映っていない“真実”。一時はネットで流されていたようだが、誤解を恐れずに書くなら、少しでも目にしておいた方が良かったかもしれないと思った。この世で一番尊いものがいかに無残なことになったのか目に焼きつけ、心に刻めたのかもしれないと。あれから一年。犠牲になられた方々、遺族の方々に改めて哀悼の意を捧げたい。

  • 亡くなった方たちも遺族の方たちも、あの瞬間までは普通に生活していたし、ひとりひとりに人生があったんだ。遺族と、家族が無事だった被災者とでは、こんなにも温度差があることにショックを受けた。それならば被災者でもない他県の人々に、地震や津波の本当の恐ろしさが理解できないのも無理はない。遺体の状態や、捜査の状況など、テレビなどではわからなかったところまで知る必要があるのかもしれない。この本でそれを少しでも知ることができて良かった。

  • Ted

    '12年2月刊。防災無線で呼びかけたまま亡くなった遠藤未希さんで有名になった南三陸町の防災庁舎についてだが、あの報道で抱いた疑問がある。それはなぜ町長が屋上のアンテナにしがみついて助かっているのか、だ。職員への避難指示などリーダーとしての責務に対する疑問以前に、部下が大勢津波に飲まれている中でこれはトップとしてあるべき姿ではないのだ。骨組だけになった庁舎をモニュメントとして残そうという動きが地元民の反対で中止された旨の報道には違和感があった。理由は書かれていなかったがそのことと無関係ではないのではないか。

  • よよよ4

    「遺体」と装丁は似ているけれど、スタンスは真逆。あちらは遺体を取り巻く人々に焦点を絞り美談風に仕上げてましたが、こちらは様々な立場の人に可能な限りありのままの思いを載せています。正直共感しがたい話もあるし、吉田氏自身の「こんなに沢山の人が死ぬ必要はなかったはずだ」という怒りがインタビュイーの怒りと共鳴を起こし、読むのが辛い部分も。怒りのためか推測から早急に結論に飛びついてる部分もちらほら。けれど何より、「感傷論や美談にするな」「『〜だから仕方なかった』で終わらすな」「自分達の防災意識の欠如がこれだけの

  • 異蔵

    読了。震災から1年半を経て、死者・行方不明者2万人以上という現実を見据えて、何を救うべきか、何を追求すべきか、そしてこれから起こりうる自然災害の中でどのように身を守るかを考えせてくれる内容でした。曰く、想定にとらわれることなく率先して避難すべき。

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