Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• Shoji

  読了日：2022/05/17

  著者は吉田茂の息子とのこと。昭和の豊かでない時代に、サラブレッドで舌も肥えてて美食三昧だったことと思います。少々やっかみが入ってしまいましたが、日本全国津々浦々訪ねて食べたエッセイです。地方色豊かでとても読みやすかったです。金沢の食を綴る頁が素敵です。「地味が肥えていて海産物が豊富」と紹介しています。「地味が肥えている」何とも言い得て妙ではないですか。氏は、北陸、関西、瀬戸内の味がこよなく好きでいらっしゃるようですが、確かに「地味が肥えている」地域かと思います。慈味でもありましょう。ごちそうさまでした。

• たまきら

  読了日：2018/02/08

  この表紙ではなかったはずなんですが、黄ばんでボロボロの状態でよくわからない。粋で、インテリで。そしてところどころから彼の哲学が香る。この人の文章と生き方に20代前半すごく傾倒しました。今読むと、自分は政治の世界に生きる親を持つ彼に、自分自身を投影していたのかもなあ、と感じました。でも、自分と違って彼はかっこいい。

• しんこい

  読了日：2019/02/28

  昭和20年代や40年代に食べ物の話かいてもぜいたくと思われたかもしらんが、特に後者は高度成長だ公害だで、昔からの伝統も名物も失われようとしていたのだろうからなおさらだ。広島のビールがうまいというので、キリンの地域シリーズを買おうかと思った。

• うた

  読了日：2018/02/25

  「私の食物誌」鴨なら鴨、鯛なら鯛、昆布なら昆布の味がそれぞれに旨いと言っているだけなのだけれど、吉田さんが書くと妙に口のなかに味と香りが広がる錯覚に陥りそうになるから不思議だ。グルメ漫画の恍惚顔や食レポよりもずっと旨そうに食べているのがわかるから、こちらもたまらない。

• Yuka

  読了日：2025/07/20

  この著者は相当な食いしん坊だ。 書かれたのは1975年と1980年。昭和の高度経済成長のあたり、元首相の息子ということもあると、全国から美味しいものが集まる環境にあったのかもしれない。 物流がだいぶ発達した今の世の中でも名前も聞いたことない料理がでてくると、次の旅先はここにしようかな‥と思ってしまう。 外国にも、日本国内にも、ありとあらゆる美味しいものがあるのだなと改めて思う。 淡々と描かれるので少し読みづらい部分もあるけれど、食いしん坊さんにはオススメです。

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