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吉田健一文学の楽しみヨオロツパの世紀末他 池澤夏樹=個人編集日本文学全集 全30巻

吉田健一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309728902
ISBN 10 : 4309728901
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本を読む喜びを様々な視点から綴った「文学の楽しみ」、ヨーロッパは18世紀に完成し、19世紀に再生したとする「ヨオロッパの世紀末」の他、「酒宴」「母について」など19編を収録。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    むかし吉田健一著作集を10巻近くまで採ってその後読まなくなって中断していました。結構人間的に幅が広い人だと思います。この中にも、文学のことから、欧州、あるいは食べ物、お酒、お化けやシェイクスピアまで語られています。ヨオロッパの世紀末ではやはり文学談義が中心で、マラルメ、ボードレイルなど小林秀雄とはまた異なった観点から論じられています。

  • ぐうぐう

    文学全集に民俗学をラインナップさせた前巻の編集にも驚かされたが、批評を加えた本巻には、正直面喰らってしまった。全集20巻は、吉田健一の評論集である。しかし、前巻がそうであったように、今回も読んでみて納得。解説で池澤夏樹が述べているように、「批評は文学の原理を明らかにし、文学を導くものだ」を実践した批評が、ここには収められている。中でも、二本の長編『文学の楽しみ』と『ヨオロッパの世紀末』は、読み応え充分。吉田は、定説とされているものを疑うところから始める。(つづく)

  • starbro

    池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ第五弾です。吉田健一は初読です。これまで吉田健一自体を知りませんでしたし、ましてや吉田茂の長男であることも衝撃の事実でした。国際的な教養人で古今東西の文化に精通した知の巨人の文章は数十年後でも十分色褪せていません。「酒談義」、「酒宴」といったお酒にまつわるエッセイも大変洒落ていました。しかし編者が解説で触れているものの、吉田健一だけで何故一冊丸々使うのかは理解できませんでした。夏目漱石や森鴎外でさえ一冊でないのに・・・

  • 秋良

    批評家の吉田健一でまるごと一冊。碩学というのはこういう人のことを言うんだろうなあ。彼の教養の前には私は赤ちゃんで、「ではない」の多用による文章の長さも相まってただバブバブ言うことしかできなかった。ただそれがお酒の話になると「みんなが飲めるから酒であって、金持ちしか飲めない酒なら金持ちは人間じゃない」とかものすごい訳わからんこと言い出して、酒飲みのしょうもない一面を垣間見た……かもしれない。

  • masabi

    吉田健一の評論とエッセイを収める。選者評を引けば、一流の批評家だがエッセイなどはそこまでではないとのこと。それなのに、エッセイも半分ほどが収録される。否定語と息の長い文章に挫折して、エッセイも何とも言えない。

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