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書架記

吉田健一(英文学)

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122054738
ISBN 10 : 4122054737
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

手に馴染み慈しんだ数々の書物への想い―柔軟な感性と硬質な知性が織りなす「書物」本来の感触への案内状。著者の文学的運命を決めた読書体験をつづる、記憶の中の書架から選んだ読書家のための十四篇。

目次 : ラフォルグの短篇集/ 「ヴァリエテ」/ プルウストの小説/ ドヌ詩集/ 「悪の華」/ ワイルドの批評/ エリオット・ポオルの探偵小説/ マルドリュス訳の「千夜一夜」/ ホップキンス詩集/ 「パルマの僧院」/ イエイツ詩集/ 「ブライヅヘッド再訪」/ 「テスト氏」/ ディラン・トオマス詩集

【著者紹介】
吉田健一 : 1912年(明治45)、東京に生まれる。吉田茂元首相の長男。暁星中学を卒業ののち、英国ケンブリッジ大学に学ぶ。ロレンス、ヴァレリー等、英仏にわたる翻訳、文芸批評、小説など多彩な文筆活動を行なう。『シェイクスピア』『瓦礫の中』で読売文学賞、『日本について』で新潮社文学賞、『ヨオロッパの世紀末』で野間文芸賞を受賞。1977年(昭和52)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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『書架記』 書物そのものに溢れているいく...

投稿日:2021/07/02 (金)

『書架記』 書物そのものに溢れているいくつもの想い。書かれた言葉そのものへの慈しみ。手に取り馴染むまで読み込んでは遥かに巡らせてゆく思考。文学的な表現を讃えてゆく、着目点の輝き。行き来する柔軟な感性。織りなす硬質な知性。精妙さ。華麗さ。晴朗な豊かさの漲り。認識力と感受力の正確な働き。陽気さ。洗練さ。精神が喜ぶ休息。運命の展開の軌跡。文明の時間に悠然と遊ぶ境地。あることがそれ以外のことではないその形をして我々の前に前に現れる状況をつくりだす言葉の働き。感受力を深めてゆく営み。真摯に文学に向き合う姿勢の素晴らしさ。豊かな視野で見つめる十四編。幾多の感動!

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • うた

    かつてあったお気に入りの本たちについて書かれたエセー。『文学の楽しみ』とあわせて置いておくと良し。

  • 加藤 勤

    吉田健一が自らの蔵書について記した小編集。emmerderって、ほんとうにフランス語にあるのだろうか? http://ameblo.jp/bookstama/entry-11610412812.html

  • コホン

    私には難しくてちっとも頭の中に入ってこなかった。情けない。

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