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ミス・サンシャイン 文春文庫

Shuuichi Yoshida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167923969
ISBN 10 : 4167923963
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan

Content Description

心に傷を負った大学院生・岡田一心は伝説の映画女優・和楽京子こと石田鈴の自宅で荷物整理を手伝うことに。引退した今なお美しい鈴さんの胸に秘められていた波乱万丈な映画人生、原爆が奪った運命と大切な人たち―その過去に触れるうち、一心の胸にあたたかな光が灯る。清冽な感動に包まれる島清恋愛文学賞受賞の傑作長篇。

【著者紹介】
吉田修一 : 1968年生まれ。長崎市出身。法政大学経営学部卒業。97年、「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞。2002年、『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞、2007年、『悪人』で第61回毎日出版文化賞と第34回大佛次郎賞、2010年、『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年、『国宝』で2018年度芸術選奨文部科学大臣賞、第14回中央公論文芸賞を受賞。同作は2025年には映画化され、大ベストセラーに。2023年、『ミス・サンシャイン』で第29回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mura_ユル活動

    私は今、長崎に来ています。ここ長崎には歴史上のたくさんの出来事がありました。この本は薄い本でしたがその歴史のためか内容はとても重い本でした。旅行をしながら、その土地の出身の作家の本を読む。名所を回りながら色々なものがシンクロしたり、少し違ったり、考えながら拝読しました。長崎からは明日帰る予定です。

  • しいたけ

    じわじわと、いい小説だった。一見華やかに思える伝説の女優と、何の変哲もないように見える色々と上手くいってない大学院生。それぞれに抱えているものを抑えた筆致で描いているのだが、登場人物が映像で見せられているように動き出す。人に惹かれることが全て恋とは限らない。それでもやはり、歳も背負ったものもかけ離れているのにどうしようもなく愛おしく思ってしまうのならば、それは恋情とよんでいいのではないか。元女優の和楽京子が素敵だった。大学院生一心の振り回される若い恋が胸に痛かった。

  • 小説を最初に書いた人にありがとう

    素晴らしい作品に出会えた。なんて読後感の清々しいことだろう。疲れた心を掃除してくれた気分。吉田修一作品は読む前に覚悟が要る。今作は大学院生の一心が往年の映画スター和楽京子の雑用手伝いのバイトに向かうところから始まり、和楽京子こと本名の鈴さんとの日々が綴られる。日米で活躍した華々しい女優人生と長崎での被爆体験、当時の親友との別れ、エピソードで涙を堪えられず、何度も頁を閉じ休憩。ラストシーンは何とも言えず笑い泣き。本作は吉田修一作品の中では横道世之介的な感動をもらえた。

  • ほのぼの

    昭和時代ハリウッドスターにまで登りつめた日本を代表する大女優・和楽京子を描いた長編小説。和楽は架空の人物だが、エリザベス・テイラー、ヴィヴィアン・リー…など、往年の大女優が名を連ねて登場してくると、和楽までが実在したかのように思えてくる。主人公の青年・岡田一心が、善良だがフワフワしてて、横道世之介を思い出す。軽井沢でのふたりの一夜には、オイオイ、半世紀の歳の差はあり得ないって!と突っ込んだ。けど、鈴さんに惹かれる気持ちには共感。【最高に泣ける】の帯は煽り過ぎだと感じたが、良い物語だった。

  • カブ

    すでに引退した大女優・石田鈴は長崎出身。彼女の元にアルバイトとしてやってくる大学院生・岡田一心は心に傷を負っている。祖母と孫ほど年の離れたふたりの交流が密度濃く描かれ、たった半年間の話なのに何年もの物語のようにも感じた。読後感が心地よくいい本に出会えたなぁとしみじみ思う。

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