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百人一首の正体 角川ソフィア文庫

吉海直人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044001865
ISBN 10 : 4044001863
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

小倉百人一首について常識とされていることは、実はほとんどが推測の積み重ねである!藤原定家が撰出したという通説の真偽、いつから「百人一首」と呼ばれるようになったのか、なぜこの百首が選ばれたのか、歌々は果たして秀歌のオンパレードなのか―。研究者であり、日本随一の百人一首コレクターでもある著者が、知っているようで知らなかった真実を明らかにする。百首すべての見所と現代語訳を掲載した永久保存版。

目次 : 序章 百人一首への招待/ 第1章 百人一首成立の謎/ 第2章 百人一首の流れ/ 第3章 百人一首の広がり/ 第4章 百人一首の撰歌意識を探る/ 第5章 百人一首の見どころ

【著者紹介】
吉海直人 : 1953年長崎県生まれ。國學院大學大学院博士後期課程修了。博士(文学)。国文学研究資料館助手を経て、同志社女子大学表象文化学部教授。公益財団法人小倉百人一首文化財団理事(小倉百人一首殿堂「時雨殿」館長)。専攻は平安文学、特に百人一首の悉皆研究をライフワークとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • へくとぱすかる

    古典文学の中では、知名度抜群の百人一首。実は謎だらけだったとは衝撃的であった。藤原定家が自分の山荘を飾る目的で選んだ、というよく知られた話ですら、定家自身の日記と食い違っているし、本当にその歌はその作者? とか。字句に至っては、万葉や古今などと異同が多すぎ。本当の研究はまだこれからなんだな。謎解き本というより、謎を提起している本だと思う。

  • かふ

    「百人一首」の入門書としては最初に読む本ではなくて、2冊目の『百人一首の招待』として本書の位置づけなのだが、それでは最初の入門書は何がいいのだろう。むしろ本ではなくて「百人一首かるた」ではないか?定家の平安の雅の世界を百人の和歌で今日まで受け継いできた。もとは「小倉庄色紙和歌」として和歌の他に似絵(歌人の似顔絵)を付けたのが「百人一首」の始まりなのだという。源流よりもそれが拡散していく「百人一首」の魅力が和歌と絵にある。和歌の文字も習字の手本として、女子教育の一環として役立てられたこともあったのだという。

  • bapaksejahtera

    ちくま新書から出された本を20年後に改稿改題出版した物。題名は謎解きのようだが、地道な研究成果を纏めている本。本分野には尚研究余地が多い由。百人一首はかるた遊びとして大衆化した事から、我が国歴代珠玉和歌集と見做され勝ちだが著者はこれを否定。百人一首の成立を確定する基礎資料は極めて乏しいとする。平安期皇統を規定した奈良期天智帝を皮切りに、以後人麻呂作が疑わしい和歌や、勅撰集採択数の少ない天皇歌を採り上げ、百人一首には平安追慕という定家の強い心情があると指摘する。個々の解析を尽す最後の百首解説は読み応えがある

  • kenitirokikuti

    図書館にて。国学など含む日本思想史の復習を経て、百人一首概説本へ進む。我々は古文の授業で「百人一首」について教わったと考えがちだが、実際には百人一首に取られた個々の歌を出典元の姿で学んでいる場合が多い。一例として、百人一首では柿本人麻呂ではなく、柿本人丸である。古今和歌集が編まれたのは平安時代初期(900年頃)、藤原定家が生きたのは平安末期から鎌倉初期(1200年前後)だもんな。

  • はちめ

    百人一首の個々の歌の解説本はたくさんあるが、本書のように百人一首とはそもそも何なのかという観点で書かれた本は珍しいのではないだろうか。撰歌における定家の思いの忖度など極めて興味深く面白い1冊だった。

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