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源氏物語 「後朝の別れ」を読む 音と香りにみちびかれて

吉海直人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305708274
ISBN 10 : 4305708272
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

共寝した男女が翌日に別れることを意味する、「後朝の別れ」。それは闇の中で行われた。これまで、その時間帯が注目されることはなかったが、それではあまりにももったいないので、これまでの「常識」をあらためて検討し直す。恋物語において“別れの時刻”として機能する、その大事な時間帯は、聴覚や嗅覚の描写によって、男女の別れ際の心の機微が表出されている。ここから物語の読みを深めてみたい。本書は「垣間見」る源氏物語の姉妹編である。

目次 : 後朝の別れ―闇のなかで/ 1 後朝の風景(後朝の時間帯「夜深し」/ 女性たちへの別れの挨拶―須磨下向へのカウントダウン)/ 2 音がみちびく別れ―聴覚表現(人妻と過ごす時―空蝉物語の「暁」/ 庶民生活の騒音―夕顔巻の「暁」 ほか)/ 3 香りの物語―嗅覚表現(「なつかし」と結びつく香り/ 男性から女性への「移り香」 ほか)

【著者紹介】
吉海直人 : 昭和28年7月、長崎県長崎市生まれ。國學院大學文学部、同大学院博士課程後期修了。博士(文学)。国文学研究資料館文献資料部助手を経て、同志社女子大学表象文化学部日本語日本文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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