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住吉物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 角川ソフィア文庫

吉海直人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044007232
ISBN 10 : 4044007233
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

輝くように美しい姫君の幸せを意地悪な継母が妬み、迫害する。苛めを逃れて、都から遠く離れた住吉に隠れ住む姫君のもとへ、霊験あらたかな長谷観音の夢告と琴の音に導かれ、男君の三位中将がやってくる。再会したふたりを待ち受ける結末は―?『源氏物語』よりもわかりやすく、物語性に富んだ平安時代の傑作『住吉物語』。紫式部や清少納言ら平安貴族たちを夢中にさせた、日本版「シンデレラ・ストーリー」の全文を丁寧に解説。

目次 : 姫君誕生/ 母宮病死/ 姫君の悲しみ/ 姫君成長/ 姫君引き取り/ 継母の登場/ 初時雨/ 女郎花の露重げ/ 立ち帰り/ 筑前の裏切り/ 男君三の君と結婚/ 琴の音/ 甲斐のしらね/ 嵯峨野逍遙/ 美人くらべ/ 嵯峨野の松/ 松の緑/ 男君の嘆き/ 乳母の死/ 暁の鐘/ 草葉の露/ 玉鬘/ 善知識/ 入内準備/ むくつけ女/ 縁談/ 主計助/ 住吉の尼君/ 尼君の手紙/ 露の身/ 別離/ 住吉退去/ 姫君出奔/ うす紅葉/ 住吉の情景/ 住吉と都―回り舞台/ 冬籠り/ 姫君の文/ つがはぬ鴛鳶/ 長谷寺の霊夢/ 暁の夢/ 住吉下向/ 邂逅/ 契り/ 召還/ 浮きたる船/ 帰京/ 若君誕生/ 除目の後/ 袴着/ 老いたる大納言/ 小桂の謎/ 父娘再会/ 継母離別/ 後日譚/ 大団円/ 「妻」について/ 母宮の遺言について/ 継母と継子/ 本文異同/ 「乳母」のいる風景/ シグナルとしての琴の音/ 「藤襲」に注目/ 「むくつけ女」について/ 「住吉の尼君」について/ 「心寄せの式部」について/ 岩木ならねば/ 臥しまろぶ

【著者紹介】
吉海直人 : 1953年、長崎県生まれ。國學院大學大学院博士後期課程修了。博士(文学)。国文学研究資料館助手を経て、同志社女子大学表象文化学部特任教授。専門は平安時代の物語及び和歌文学(特に『源氏物語』と『百人一首』)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 双海(ふたみ)

    『住吉物語』の文庫本は本書が初とのこと。私も読者の一人として嬉しく思う。継子苛めの物語としては『落窪物語』も有名であるが、『住吉物語』と比較しながら読むと面白い。たとえば、『住吉』では父が姫君に愛情を注いでいる点や、継母の娘である中の君や三の君が姫君と仲が良い点など、『落窪』と異なる部分がある。『住吉』は『枕草子』『源氏物語』よりも前に成立したが、現在伝わっているテキストは後世の改作であり、原作や古写本も残っていない。研究者泣かせではあるが、見方を変えればそれほど人々に愛されてきた物語とも言えるだろう。

  • ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪

    「住吉物語」という古典を最近知って早速ビギナーズで初読み。ある本でも有名な継子譚。「落物語語」みたいで面白かった。女性作家が書いたといわれているから父親の愛情が違う。けど住吉に赴くまでがなかなかじらされた。古典をよく読むようになってから短い古文ならわかるようになったよ〜

  • 若黎

    継子いじめのドキドキ感や、シンデレラストーリー感も落窪物語のほうがたぶん強いような気がする。男君も女君も乳母子も泣いてばかりだし、継母以外はみんな良い人っぽいし。ちょっと自分的には、これで十分です、ハイ。 落窪物語の阿漕が心強い味方に見えたのは、そもそも落窪物語は田辺聖子版で読んだからかな。

  • Ohe Hiroyuki

    日本版シンデレラと呼ばれる物語である▼とはいえ、シンデレラと思って読むと大分様相が異なる。和歌がたくさん詠まれ、趣きが出ているし、主人公(宮姫君)は貧しい暮らしをしているのではない。▼継母のあらぬ噂を広められ、顔に泥を塗られ、出家してしまおうかと思い悩んでおり、当時の状況がよくわかる。障害をもろともせずに突き進む主人公(「三位の中将」)の姿は、ある意味日本版「眠れる森の美女」である▼本書は大人気だったようで、大変多くの写本があるようだ。言葉のセンスが際立っている。「むくつけ女」という言葉は忘れられない。

  • canabi

    94ー2023

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