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ISBN 10 : 4569674208
Content Description
「百人一首」に詠まれているのは、今に通じる人の思い。美しい桜に感動したり、出世できずに嘆いたり、浮気な恋人を恨んだり…。そこに詠み人の“思い”を感じれば、難しい勉強などしなくても、和歌に親しむことができるのだ。本書では、歌の成立背景から詠み人の人となりまで、「百人一首」を味わうためのポイントを紹介。楽しみながら、古典をぐっと身近に感じられる一冊。
目次 : 秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ/ 春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山/ あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかもねむ/ 田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ/ 奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき/ 鵲の渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける/ 天の原振りさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも/ わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり/ 花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに/ これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関〔ほか〕
【著者紹介】
吉海直人 : 1953年長崎県生まれ。同志社女子大学表象文化学部教授。百人一首の研究者で、百人一首グッズのコレクターとしても知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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