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キッチン

吉本ばなな

User Review :5.0
(4)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101359137
ISBN 10 : 410135913X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う―祖母の死、突然の奇妙な同居、不自然であり、自然な日常を、まっすぐな感覚で受けとめ人が死ぬことそして生きることを、世界が不思議な調和にみちていることを、淋しさと優しさの交錯の中であなたに語りかけ、国境も時もこえて読みつがれるロング・ベストセラー、待望の定本決定版。“吉本ばなな”のすべてはここから始まった。

【著者紹介】
吉本ばなな : 1964(昭和39)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒。’87年「キッチン」で「海燕」新人文学賞、’88年単行本『キッチン』で泉鏡花文学賞、’89(平成元)年『TUGUMI』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞。海外での評価も高く、イタリアのスカンノ賞、フェンディッシメ文学賞を受賞。『アムリタ(上・下)』(紫式部文学賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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意外と他人が落ち込んでいる時って、1人で...

投稿日:2021/07/22 (木)

意外と他人が落ち込んでいる時って、1人でどんな風に過ごしているかわからないもの。本作ではそのあたりの描写が細かく書かれていて「あぁ、こんな毎日でもいいんだ」と安心させてくれます。

luna さん | 不明 | 不明

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初めて読んだのは小学生のころです。何度読...

投稿日:2021/04/13 (火)

初めて読んだのは小学生のころです。何度読み返しても、面白く大好きな本です。冒頭の文章から引き込まれました。文章が美しく、不思議な読み心地がします。

はれ さん | 不明 | 不明

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正直話としては良くも悪くも「フツウ」。世...

投稿日:2021/04/09 (金)

正直話としては良くも悪くも「フツウ」。世界的に有名な一冊ではありますが、とにかく普通なんです。でも、だからこそ共感できる部分がある。日頃「言葉にしたいけどうまく言語化できない…」そんな思いがページをめくるたびにどんどん眼前に現れ、吸い込まれていくような作品でした。

stelle さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 『キッチン』も『ミッドナイトブルー』も愛する人を失う喪失がテーマ。たまたまですが私的なことで少し前に似たようなことになりかけたことがあり、とても共感してしまいました。身近な人が亡くなる辛さは何度経験しても耐え難く、遺された側のその後の人生もガラッと変わってしまうもので、生きている限り永遠に乗り越える試練が訪れると思います。今後の人生で巡ってきた時にこの作品を思い出せればと思いました。あと、昔のシチュエーションで家電や公衆電話の話は懐かしいと思いました。キッチンに出てきたカツ丼が美味しそうでした。

  • しんごろ

    文章が優しく、その時点で読んでて癒やされます(^^)物語も出てくる登場人物も、ほっこりする人物ですので、癒やされます(^^)大切な人を失った人たちの心理描写が、また優しく表現されて、これまた癒やされます(^^)何年も色褪せることなく読まれている物語だと、わかる気がします(^^)きっと俺も再読すると思います(^^;)BGMにメティス『ONE HEART』がいいと思います(^^;)

  • さてさて

    吉本ばななさんがデビュー作として書かれたこの作品には、”どんな深い悲しみも、時間がたつと同じようには悲しくない”という、身近な人の死を前に、その死を受け入れ、受け止め、そしてそれを乗り越えていくまでの戸惑いや葛藤、そして苦悩の日々が細やかな心の機微の描写の中に描かれていました。誰にもいつか訪れる身近な人との別れに感じ入るこの作品。そんな物語を彩る美しい表現の数々に心囚われるこの作品。今までに200万部を売り上げたというその数字が伊達ではないことを感じさせる、時代を超えて語り継がれるべき傑作だと思いました。

  • mura_海竜

    吉本さん初読み。3編の短編、前2編は連作。朝、電車で読んでいると、何故か普段気にならない(この人吸ってきたなという)タバコの臭いがわかるくらい感覚が鋭くなる繊細な印象。愛するべき人が亡くなって、孤独に。台所を磨き心を落ちつける。質素なくらいの中性に描かれる人の効果か、多く出てこない料理をより美味しそうに際立たせる。文庫版に吉本さんの後書きで、この本が売れて皆さんに貢献できたと。飛行機でも拝読。繰り返しだけど、CAさんの通路を通った残り香がわかるくらい感覚鋭敏に、なぜだか分からないけど不思議な感じだった。

  • こーた

    なぜだろう、現代のおはなし、といっても三十年前だから、もうじゅうぶんむかしなのだけれど、古典文学みたいな、あわい、をかんじる。すぐそばに死がある。生と死、男と女、内側と外側、ぼくたちを分かち隔てる境界は、ことごとくあいまいで、なのに何かが、たしかにある、とかんじる。特別なことは何も起きない。理屈だっておかしい。でも、心地いい。因果律から、ちょっと外れる。ああ、小説だなあ、とおもう。そうそう、ほんとうのフェミニズムって、この小説みたいなことなんじゃないかな。男とか女とかじゃ、ないんだ。うまくいえないけど。

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