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ふなふな船橋

吉本ばなな

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022513090
ISBN 10 : 4022513098
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

書店の店長をしている立石花は、12歳の時に、父親が借金を作って夜逃げし、母親は新しく出会った男性と結婚をすることになり、一家離散を体験する。一緒に暮らそうという母親の説得を断り、千葉県の船橋に住む親戚の奈美おばさんのマンションに身を寄せることになるのだが、大好きなお母さんと船橋の駅で別れるときに買ってもらった「梨の妖精 ふなっしー」のぬいぐるみを15年経った今も大切に持っている。
花が奈美おばさんのマンションで暮らすようになって間もなく、小さな女の子が出てくる不思議な夢を繰り返し見るようになる。その夢の中の女の子もまた、「梨の妖精 ふなっしー」を愛するひとりだった。花はいつも「温かいミルクティーを飲んだ」ような優しい気持ちになって目が覚めるのだった。
悲しい出来事があって泣きながら寝た夜のことだった、いつもの少女が夢に出てきて、花に頼みごとをする。それは「自分が住んでいた庭にある桐の木の下に埋めたものを掘り起こして、お父さんに渡してほしい」というものだった。
夢から覚めた花は、奈美おばさんに、この不思議な夢のことを告白すると、過去にこの部屋でおきた出来事を教えられる。そして、夢の中に出てくる少女との約束を果たそうと決意するのだが……。
朝日新聞に連載中から大反響、あの「ふなっしー」も帯文を寄せている長編小説、ついにこの秋、出版!!

【著者紹介】
吉本ばなな : 1964年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年「ムーンライト・シャドウ」で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。諸作品は海外三十数カ国で翻訳、出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞“Under35”、99年マスケラダルジェント賞文学部門の三賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    タイトルがなんとも軽い。まあ、よく言えば軽快なのだが。もっとも、小説の内容はかならずしも軽くはない。かといって、深刻でもない。この小説で何よりも重要なのは、なんと言っても船橋。これに尽きる。船橋の書店では軒並み平積みにされて、さぞかし売れたことだろう。なにしろ超ローカルなお店があちこちに顔を出すのだから。太宰治が泊ったという玉川旅館をはじめ、おかめ寿司に船橋あんぱん。そして極めつきが「ふなっしー」。小説の核心がこの梨の妖精の神秘にあるところは、初期のばななファンとしては今一つ納得のいかないところなのだが。

  • starbro

    吉本ばななは、新作中心に読んでいる作家です。本作は図書館の予約に出遅れてようやく読めました。最初パロディなのかと思って読み始めましたが、真面目な『ふなっしー』オマージュ恋愛小説でした。船橋市民や『ふなっしー』が本作を読むとフナバシ冥利に尽きるんでしょうネ!誰か大宮冥利に尽きる小説を書いていただけないでしょうか?やっぱり候補は荻原浩かなぁ。

  • 風眠

    「全梨がブシャッた!」って、フナッシーご本人、いや、ご本梨も言っているように、こんなに素敵に描かれたら嬉しいだろうな。「ゆるキャラ」ではなく「梨の妖精」と表現されているところにもフナッシーに対するリスペクトが感じられるし、人が生きていく上で忘れがちな大切なことを、平易な文章で表現する「吉本ばなな」が帰ってきた!私が大好きな「吉本」ばななが!昼ドラ展開になりそうな内容でありながらも、現実と幻想を絶妙な匙加減で織り混ぜるばなな節。「きっと大丈夫なっしー」という声が、ふわりと優しく、けれど心強く、私にも響いた。

  • takaC

    きっと大丈夫なっしー。

  • 美登利

    泣けるほどでは無かったです。相変わらずふわふわと揺れるような、さらさらと流れるような文章でいて、登場人物たちはそれぞれかなり複雑。普通な人は運送屋のイケメンくんだけしか居なかったのでは?(笑)ふなっしー、私も好きですし、世間的にもふなっしーを愛してる人は沢山いますよね。多分、この物語のように何だか元気を貰えるからなんだと思う。船橋は何度か行ったことがありますが、住みやすい街だろうなと憧れでもあります。主人公の花の本に対する姿勢がとても心地良かったです。ストーリーは、ばななさんの小説の王道ですね。

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