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雷雲の龍 会津に吼える

吉川永青

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065139974
ISBN 10 : 406513997X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

慶応四年(一八六八年)、六月二十八日。北辰一刀流の開祖・千葉周作のもとで四天王のひとりと謳われた大剣士・森要蔵は、道場のある江戸を出て、遠い会津の地にいた。門弟や息子とともに会津藩に与し、白河城を奪還する戦に参陣するためだ。ただひたすら、己の信じる「誠」に従って。時代の趨勢に抗い、新政府軍に立ち向かった男はいかにその生涯をまっとうしたのか。ひとたび戦えば、「雷雲を纏った龍のよう」と称された要蔵。平穏な日々を捨て、世のため人のために生きる信念を貫いた愚直な男を描く、傑作歴史長編!

【著者紹介】
吉川永青 : 1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は、『戯史三國志 我が糸は誰を操る』と改題し、翌年に刊行。12年『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』、15年『誉れの赤』でそれぞれ第33回、第36回吉川英治文学新人賞候補となる。16年『闘鬼 斎藤一』で第4回野村胡堂文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ren5000

    千葉周作はさすがに知ってるけどその道場の四天王のひとりの森要蔵は全然知りませんでした。幕府側についた時から結末は分かってるけど、そこに新選組の斎藤一を絡めるのはなかなか面白かった。この森要蔵の御子孫も有名な方たちが多いので教えが良かったんだろうな。ただ歴史小説としたら内容的にはもうひとつ盛り上がりに欠ける。

  • ハッチ

    ★★★★☆森要蔵、北辰一刀流の大剣士の歴史小説。旧幕府軍として戦う。当時、幕府は外国からの圧力に屈し不平等条約を結び一気に、倒幕の流れになってしまう。ここら辺は歴史の共通認識だと思うが、実はこの不平等条約の締結も致し方なしとこの小説では描いている。確かに、不平等だが国と国が締結したのだ。相手国を奴隷か属国程度しか見なかった清は蹂躙されたのだ。インドも然り。まぁ、新しい観点から読めて良かった。

  • BIN

    千葉周作道場の玄武館四天王の一人である森要蔵。初めて聞きました。飯野藩藩主が縁戚関係にあるのもあるが、薩長の不義に我慢ならず会津戦争に参加し散った勇士であった。娘ふゆの婚約者勝俣の「ふゆ殿、必ず勝って帰りますよ」は死亡フラグだーと思ってしまいました。講談社の社長野間の祖父ということもあるし。。。飯野藩に仕える前の土浦藩でのエピソードが良いね、人柄が出ている。それにしても斎藤さん数字好きなんだなあ。

  • きっしょう

    千葉道場の四天王・森要蔵が幕末にどのような生きざまを示したかを描く作品。剣士としてかなり名の知れた要蔵が幕府側の人間として義に生きる様は理解できるし大剣士のわりには体型を含めて愛らしいが、大政奉還や江戸城開城、会津降伏等、彼らの遠い所の出来事で、時代が変わりつつある切迫感をあまり感じられなかった。歴史よりも愛と義に重きを置いた要蔵の内面に力点を置いたのでしょう。代わりに斉藤一が結構渋く本作を締めていた感がある。要蔵の若き頃と子孫たちにフォーカスした作品も描いて欲しいなと思います。

  • シュウ

    見え方も捉え方も違う。でも人としてのあるべき誠を貫こうとした人々。

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