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古典について 講談社学術文庫

吉川幸次郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065231807
ISBN 10 : 4065231809
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan

Content Description

中国古典文学の泰斗、吉川幸次郎(一九〇四‐八〇年)。その目に、江戸の学者、伊藤仁斎や本居宣長らの著作はどう映ったのか。日本書紀の時代から連綿と続く大陸文化の受容史を繙く。そして清朝の儒学との比較を交えつつ、本場をも凌ぐ江戸の漢学が達した境地を描きだす。そこにはこの国の古き良き学問的伝統のあり様が浮かび上がる。

目次 : 1 古典について(古典について―あるいは明治について)/ 2 受容の歴史(受容の歴史―日本漢学小史)/ 3 江戸の学者たち(仁斎と徂徠―「論語古義」と「論語徴」/ 伊藤仁斎/ 古義堂文庫/ 仁斎と小説/ 古義堂/ 伊藤仁斎の墓/ 二つの伊藤仁斎論―スパアとツァトロフスキ/ 伊藤東涯/ 安積澹泊/ 本居宣長―世界的日本人/ 一冊の本―本居宣長「うひ山ぶみ」/ 学問のかたち/ 中京の二学者―河村秀根と岡田挺之と/ 「息軒先生遺文続編」の序)

【著者紹介】
吉川幸次郎 : 1904‐80年。兵庫県生まれ。京都帝国大学文学部文学科卒業。京都大学名誉教授。日本芸術院会員を務め、文化功労者として顕彰された。専門は、中国文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 崩紫サロメ

    中国文学の大家吉川幸次郎の『古典について あるいは明治について』(1966年)の文庫版。明治という「偉大な時代」に失われた学術文章の美しさ、注釈の学についての思い。歴史学の興隆の中で、意味に重きを置き、言語そのもののもつ心理のきめが失われた。それに対し、江戸時代の伊藤仁斎、荻生徂徠、本居宣長に焦点をあて、「言」「心」「事」の関係について論じる。みな、それぞれに音、リズムを含む「言」に誠実に向きあい、「古典と一体となった」。明治に失われ、今も更に失われていくものに、思うところが大きい。

  • あんどうれおん

    中国の古典文学に関係ある領域では必ずと言ってよいほど名前を見かける大御所の論考集。おもに江戸時代の漢文や儒学について考察されています。後半は伊藤仁斎とその長男にして後継者でもある伊藤東涯への賛辞で満ちている気がしました。かろうじて仁斎の名に聞き覚えがある程度の身には難解な印象もありますが、総じて興味深い比較文化論だと思います。

  • Go Extreme

    古典について―あるいは明治について: 明治の記憶 明治への距離 明治の得失 万葉と古今 詩における理知 学術の文章 美と真の共存 注釈の学 辞典の学 日本書紀 書紀学の変遷 東洋史学 受容の歴史―日本漢学小史 江戸の学者たち: 仁斎と徂徠―論語古義と論語徴 伊藤仁斎 古義堂文庫 仁斎と小説 古義堂 伊藤仁斎の墓 二つの伊藤仁斎論―スパアとツァトロフスキ 伊藤東涯 安積澹泊 本居宣長―世界的日本人 一冊の本―本居宣長『うひ山ぶみ』 学問のかたち 中京の二学者―河村秀根と岡田挺之と 息軒先生遺文続編の序

  • katashin86

    文学研究をしている友人お勧めの一冊。「きめの細かい」日本前近代の古典・思想家の「言葉」へのこだわりに興味が増す。

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