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ISBN 10 : 4840626057
Content Description
文献調査で何がわかるのか、校訂とはどのような行為なのかなど、調査での経験・成果をふまえ、文献を扱うあらゆる学問に不可欠な「史料学」の重要性を説いた実証研究の集大成。
【内容説明】
●宮内庁書陵部、国立歴史民俗博物館、東京大学史料編纂所での勤務を通して数々の文献調査を経験し、古典籍の写真複製事業に参画するなど、実証研究を積み重ねた著者の論文集、待望の刊行。
●なぜ史料そのものの研究が必要なのか、写本系統を解明する意義とは何か、校訂とはどのような営為なのかなど、歴史学に限らず、文学・法制史・文化史など、文献を扱うあらゆる学問分野の研究者必読の書き下ろし論考「序?歴史学研究と史料?」(全63頁)を収録。
●著者がこれまでに調査した主な機関は、前田育徳会尊経閣文庫・京都東山御文庫・名古屋市蓬左文庫・宮内庁書陵部・国立歴史民俗博物館・宮内庁正倉院事務所など、貴重な典籍資料を多数所蔵している。その成果として、史書(続日本紀・類聚国史)・法制史料(交替式・延喜式・延喜式覆奏短尺草写・法曹類林・政事要略)・儀式書(本朝月令要文・年中行事秘抄)・説話(日本霊異記・江談抄)の書目を個別に取り上げ、図版約100点をまじえて論究。
●すでに失われた三条西家本『続日本紀』の系統を引く高松宮家伝来禁裏本・東山御文庫本を調査し、筆跡や付箋などのわずかな痕跡を手掛かりに、三条西家本の内容復原の糸口を見つけるなど、文献調査だからこそわかる実例を具体的に例示。
●三条西家旧蔵『延喜式』(国立歴史民俗博物館所蔵)、および『延喜式』の平安時代の編纂過程を克明に記録した東山御文庫本『延喜式覆奏短尺草写』について、原本写真(影印)・翻刻・解説等を付し、活用できるようにした。
【著者紹介】
吉岡眞之 : 1944年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、宮内庁書陵部編修課長、国立歴史民俗博物館教授(歴史研究部)、同副館長をへて、現在、国立歴史民俗博物館名誉教授。専門は日本古代史、史料学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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