Books

禁じられたジュリエット

古野まほろ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062990912
ISBN 10 : 4062990911
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2017
Japan

Content Description

「囚人」と「看守」に分けられた女子高生8人。緊張が極限まで達したとき、殺人は行われた。知と論理により解決に挑む本格ミステリ。

【著者紹介】
古野まほろ : 東京大学法学部卒業。リヨン第三大学法学部第三段階「Droit et Politique de la S´ecurit´e」専攻修士課程修了。フランス内務省より免状「Dipl^ome de Commissaire」授与。なお学位授与機構より学士(文学)。警察庁1種警察官として交番、警察署、警察本部、海外、警察庁等で勤務の後、警察大学校主任教授にて退官。2007年、故・宇山日出臣氏に絶賛され、『天帝のはしたなき果実』で第35回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • W-G

    これはかなりの高得点。著者の作品を手に取ったのは、何年ぶりになるか分からないが、こんなにリーダビリティ高くなかった印象がある。今作品も読むのに時間がかかりそうで躊躇していたが、一気読みだった。殺人事件は終盤まで起こらないが、更正プログラムの顛末がとても面白いので全く気にならない。軽く描いているようで、監獄実験の調査はしっかり下準備をしているのか、滑稽無糖な感じはせずに入り込めた。キャラクター造詣はアニメチックで設定もSF的で拒絶反応の出る人もいそうだが、本格愛に溢れた問答まで含め、愛情こもった力作。

  • モルク

    ミステリーを読むことを禁じられた世界。その禁を破りミステリー8冊を読んだ女子高生6人に対し更正プログラムが組まれる。6人が囚人役、教頭の任を受けた2人が看守役となり反省室へ。もともと友人同志の8人は協力しプログラムを早期に切り上げようとするが…次第にエスカレートしていくプログラム、エグいシーンが続く。しかし急転し立場が逆転。後半の畳み掛ける展開は流石であるが難解な言い回しが多少読みにくい。彼女たちが暗唱する文章、それはあの8冊の本。それぞれ読みたくなった。

  • ひめありす@灯れ松明の火

    ジュリエットは大罪を犯した。人を殺めるという罪を二度犯した。一つ目は自らを。二つ目には最愛の男を。だから乙女達よ、ジュリエットと同じ罪を犯さないで。自分を、友を、真実という毒薬で殺してしまわないで。その偽薬は劇薬で。劇の幕は既に上がっている。貴女方には推理小説から貰った想像力があるでしょう。運命に抗い自由を勝ち取る力が残っているでしょう。これは勁草館高校、実予南高校に次ぐ、第三のモノトーンのセーラー服の物語。貴女方にはジュリエットを禁じる。全てを死で解決するなんて許さない。解き解すなら真実を乗り越えた解を

  • たか

    ミステリが退廃文学として禁書となっている世界。その禁を破って8冊のミステリを読んでしまった、6人の女子高生が『更生プログラム』という名の監獄実験に参加させられる。看守役には絶対的な権力が与えられ、6人の囚人役はそれに従わなければならない。閉じた世界で看守役と囚人役を与えたら、双方がどのように振る舞うのか…。▼ 独特な言い回しが読みにくいし、二転三転する展開も何となく読めてしまい、今イチのめり込めなかったが、彼女たちが残したかった8冊のミステリが何だったのかを、最後に知れて良かった。うん、納得の8冊!C評価

  • りんご

    大きい流れはまず「スタンフォード監獄実験」。閉じた世界で看守役と囚人役を与えたら、そいつらがどう振る舞うか?ってのね。JK達がエグく仕上がっていくのが見ものです。なんでそんなことになっちゃったかっていうと「禁書であるミステリを読んだ奴らは思想が穢されてしまったので矯正しないとまずい」世界観。って事で、ミステリを愛するとこんな弊害がいっぱいあるぞ!っつー反面教師的ミステリ愛が怒涛の勢いで描かれます。本格ミステリの犯人当てシーンは苦手なのですが、もうこれは許す。だって愛だもん。私の世界に物語があってよかった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items