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禁じられたジュリエット 講談社文庫

古野まほろ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065201695
ISBN 10 : 4065201691
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan

Content Description

退廃文学として禁書となっている「ミステリ小説」に触れてしまった女子高生六人。彼女ら「囚人」役と同級生二人の「看守」役は思想更生プログラムを強いられる。八人は協力して「監獄ごっこ」を乗り切るはずだったが、「囚人」と「看守」の対立は激化し、ついに悲劇が!「書」の力を謳い上げたミステリ愛読者必読の書。

【著者紹介】
古野まほろ : 東京大学法学部卒業。リヨン第三大学法部第三段階「Droit et Politique de la S´ecurit´e」専攻修士課程修了。なお学位授与機構より学士(文学)。警察庁1種警察官として、交番、警察署、警察本部、海外、警察庁等で勤務の後、警察大学校主任教授にて退官。2007年、『天帝のはしたなき果実』で第35回メフィスト賞を受賞しデビュー。有栖川有栖・綾辻行人両氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ナルピーチ

    いや〜、これはもの凄い小説を読んだ…否、観劇した気分になった。序盤は正直かなりしんどくてえげつない。いろんな負の要素がメンタルを破壊していく…。でもその先を抜けると一気に高揚の波が押し寄せる。夢中になる。この続きが知りたくて堪らなくなる!解説で有栖川有栖氏は本書の事をこう述べている。「生粋にして特殊な本格ミステリ」まさにその通り。著者の本格ミステリ愛に満ち溢れた一冊。8人のジュリエット達による最高の舞台に酔いしれる。優美な雰囲気に包まれたらそれでいい。小説だからこそ可能なその世界観に最高の讃美を送りたい。

  • おかむー

    独裁政権下の監獄実験という極限状況のなかで、本格ミステリの定義と意義を突き詰めてみせ…ているようでその状況自体が仕掛けでもあり、物語のそこかしこにメタ的な場面もちりばめられる、本格ミステリ愛好家ならば読むべき一冊。『たいへんよくできました』。「読むべき」と書いておきながら実は万人におすすめできる内容ではない。というのは物語の3/4が凄惨な監獄実験の場面であり、目をそむけたくなる描写が山盛りなのだから。それでもぐいぐいと読まされてしまう吸引力ですべてがひっくり返る終盤まで引き付けてくれる異形の名作。

  • うまる

    ミステリ小説が禁書で、本格の概念がないディストピアでありながら、どの作品よりも本格について掘り下げている、本格好きの為の本格愛溢れるミステリ。あの有名な監獄実験をモチーフにして、こういう話ができるって凄いわ。ミステリの必要性と価値を通して、禁じられたものがなぜダメなのかや書の力の素晴らしさにまで言及しており、解説の有栖川先生も書いておられますが、心に響くフレーズが多々ありました。自分がどうして本格が好きなのかもわかり、目から鱗でした。情熱的に何かに思い入れる事ができる若さゆえの戦う力も眩しかったです。

  • hnzwd

    ミステリが禁止された独裁政権下で、ミステリを発見してしまった女子学生達。敵性文学を読んだとして再教育を受ける中で起きた事件とは。。序盤から中盤にかけて重い雰囲気がありながら、終盤では一気にまとめた感じでしょうか。主人公達の発見したミステリは全部読んでたのでokok。

  • koma-inu

    ミステリ本が禁じられた日本、禁書を読んでしまい監獄に収監された囚人女子6人と看守女子2人。序盤は女子達のサディスティック対決がキツいですが、ミステリにおける正義が何か、という談義が読み応えあります。中盤ついに悲劇が起きたところで・・予期せぬ転換に脱帽、こうきましたか!この先はまほろロジック連打。7つのロジックを組み合わせた結果、浮かび上がる犯人像が圧巻。これが本格ミステリなんだ、と深く感じた作品。巻末に示された8冊の禁書セレクトは、ニヤリとなりました😋

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