Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• bandil

  読了日：2016/03/08

  現代人が文語をすらすら読めない理由がよく解った。「本質的に大きな欠陥を抱え込んでいる」「滅びるには滅びるだけの理由が存在した」と筆者のいうところの欠陥、理由を解説し、文語文を読めるように導いてくれる。しかし、書き言葉が「漢文訓読→文語文→現代文」と変遷してきているので、漢文の知識の無い者は、必然的に漢文についても同時に習得していかないと歯が立たない点には注意を要する。文語の曖昧さは弱ったものだが、それを楽しめるとも解せるので、積極的に挑んでいきたい気持ちにさせられた。筆者渾身の労作。素晴らしい指南書

• フルボッコス代官

  読了日：2020/09/25

  ほしかったのはこれだった！「古文書を読む」系の本はくずし字の解説本ばかりで、それも江戸期以前の古文書を読むためのものだが、近代史をやっている者にはどうも違うと思っていたところ、この本を見つけた。漢文調の明治以降の文書を読むのには、これが適している。まさに文語文を読む入門書であろう！

• 中将(予備役)

  読了日：2025/04/27

  近代史料を読む上で欠かせない、改まった日本語の読み方を指南する一冊。少し前の文を読めないのは情けないので、勉強せねば。

• spanasu

  読了日：2019/11/07

  漢文訓読体について『文明論之概略』や『米欧回覧実記』、「明六雑誌」を素材に解説する。漢文訓読体の曖昧さは伝わったので、あとは実際に読んでみて慣れるしかないのであろう。

• Y.Yokota

  読了日：2016/01/12

  漢文訓読体（江戸後期から明治初期によく用いられた漢文を書き下したような日本語）を閲読するための指南書。少し古い本は読むけどそこまでは遡らないなあ...という自分のような者にもためになる内容。著者の筆致がとにかく軽快で固苦しくないし、解説も丁寧。これ一冊で閲読術が全て身につく...程に漢文訓読体は易しくないようだが、どのように読み解いていくかの助けには大いになると思う。

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