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百万光年のちょっと先 Jump J Books

古橋秀之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087034448
ISBN 10 : 4087034445
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

古橋秀之×矢吹健太朗のタッグで贈る「すこしふしぎ」な物語集。

あなたが眠りにつくまでに「彼女」が聞かせてくれるのは、たった5分間であなたを虜にする、「すこしふしぎ」な驚き、恐怖、感動のストーリー。古橋秀之が紡ぐ珠玉の物語を、矢吹健太朗の美麗絵が彩る、驚異のショートショート集。

第2回電撃ゲーム小説大賞受賞作から始まる『ブラックロッド』三部作や、表題作がドラマ化もされた『ある日、爆弾がおちてきて』を始め、数々の話題作を世に送り出し、現在では『僕のヒーローアカデミア』のスピンオフコミック『ヴィジランテ―僕のヒーローアカデミアILLEGALS−』の脚本も担当する実力派作家・古橋秀之。その9年ぶりとなる待望のオリジナル新刊。

本作品『百万光年のちょっと先』は2005年から2011年まで、足掛け7年に渡って、雑誌『SFJapan』に連載されてきたショートショート連作。『SFJapan』の休刊後、長い間「知る人ぞ知る」伝説の作品となっていたこのシリーズが、2018年、新作ショートショート1本とエピローグを追加して、遂に単行本化となった。

イラストは、『To LOVEる−とらぶる−ダークネス』などでお馴染み、アニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』のコミカライズも担当する大人気漫画家・矢吹健太朗。カバーイラストの他、メカや異星生物、そしてキュートなヒロインたちの本文イラストを8点描き下ろし。

この物語をあなたに語ってくれるのは、機械仕掛けの美しい女性。「百万光年のちょっと先、今よりほんの三秒むかし――」
そんな言葉で語り始められるのは、ラブレターを書くロボット、求婚者たちの首を刎ねる姫君、生まれる前に戦争に出される赤ん坊兵士――短く意外な結末の、不思議な未来のおとぎ話、全48話。5分で読める短い物語を満載。学生の方には朝の読書などにもおすすめ。

【著者紹介】
古橋秀之 : 小説家。1995年、『ブラックロッド』で第2回電撃ゲーム小説大賞・大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 海猫

    ショートショート48編。毎話「百万光年のちょっと先、今よりほんの三秒むかし。」という入りから物語が始まる。タイトルどおり気宇壮大な設定のものが多い。ハードSFや発想がぶっ飛んだもの、哲学的な思索があったり叙情的で美しい作品ありで様々。ブラックな作品もあるにはあるが、ですます調の語り口や全ては自動家政婦が坊やに話す寝物語という仕掛けが効いてどれもハッピーなお伽噺を味わったような印象が残る。お気に入りは「害虫駆除業者の甥」「船に恋するクジラ」「見えない泥棒」の3編かな。もっともっと読んでいたい気持ちになった。

  • へくとぱすかる

    哲学的ファンタジーのショートショート、とでも形容したい。最近の天文学や物理学のあらましをブルーバックスあたりで知っていると、より楽しい。作者もそういう本を愛読しているのかな? そこからうんと自由に想像をふくらませている。48編もあるので、再読するとき、どこから読んでもOK。全編が同じ語りで始まり、「千一夜物語」のような雰囲気(私は未読ですが)。名もなき家政婦ロボットが、シェヘラザードの役割。「彼女」のその後は全部読んでから読もう。未来、未来のお話などと書くと、ヨコジュンのふぁん太じいさんシリーズみたい。

  • 活字スキー

    【百万光年のちょっと先、今よりほんの三秒むかし──】『SFが読みたい!2019年版』の紹介で、以前に楽しませてもらった『ある日、爆弾が落ちてきて』の作者さんだと知ったので。旧式の自動家政婦が語る、少し不思議なショートショートが48編。小さな恋の物語から宇宙の危機までバラエティに富み、キラキラとしたセンスオブワンダーが気持ちのよいものばかり。せっかくなので2〜3話ずつゆっくり読ませてもらった。矢吹神によるイラストはごくまっとうなものばかりなので、ハレンチな期待はせぬがよろし。

  • yosa

    クオリティの安定度が凄まじいSFショートショート。時間のないときにちょっとだけ読みたい欲を満たしてくれるお話がぎっしり詰まっています。私は読書と読書の隙間に何ヶ月かかけて読みましてちっとも退屈しませんでした。全部そこそこに面白い。語り口調が合わない方もいらっしゃるかもしれませんが、手にとって一編でもいいから読んでみて、もしもあなたがそのお話を気に入ってくれたのならば、今すぐにでもこの本をレジに持って行った方がいいと思います。スペクタクルは無いけれど、じっくりゆっくり読める本ってあまり出会いませんから。

  • 本の蟲

    なんて贅沢な本だ。古い自動家政婦が寝物語に語ってくれる48編ものショートショート。宇宙の果てのSF(すこし・不思議なサイエンス・ファンタジー)。3〜5ページほどの極短い話ながら、どれも短編どころか長編まで書けそうなアイディアが詰められている。ショートショートにありがちなブラックなオチになることもあるが、語り口のおかげか、印象はどこか優しい。我が家のシェラザードの語りは、いつもこう始まる「そう、あれは…百万光年のちょっと先、今よりほんの三秒むかし――」

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