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戦争と音楽 京極高鋭、動員と和解の昭和史 中公選書

古川隆久

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121101587
ISBN 10 : 4121101588
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan

Content Description

近代国家において、西洋音楽は「動員」と「和解」の2つの役割を担った。
これを一身に体現したのが本書の主人公、京極高鋭である。
京極は、戦前は国民精神総動員の方針のもとに作られた「愛国行進曲」のプロデュースを手がけ、戦後は東京オリンピックの開催に大きく関わった。
祖父は初代東京帝国大学総長・枢密顧問官の加藤弘之、父は昭和天皇の侍医という名家。
本人は幼少時、のちの昭和天皇の遊び相手でもあった。
弟は喜劇役者古川ロッパである。
白樺派の影響を受けて長じた「華麗なる縁の下の力持ち」京極の人生を通して、昭和史における動員と和解、日本が引き受けざるを得なかった矛盾を描く。

【著者紹介】
古川隆久 : 日本大学文理学部教授。1962年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。広島大学総合科学部専任講師、横浜市立大学国際文化学部講師、助教授等を経て、2006年より現職。主な著書に『昭和天皇』(中公新書、2011年。サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    京極高鋭氏の極めて詳細な評伝。戦時中、内閣情報部にて「愛国行進曲」の作詞・作曲の公募や紀元二千六百年記念・奉祝楽曲演奏会を主導し、軍歌撰定普及で音楽の活用を図った京極氏。その氏が、戦後はJOC委員として平和の東京五輪の音楽に関わった生涯を、著者は「動員と和解」として肯定的に描き上げるが、そうだろうか。「「音楽のための音楽」という態度は自慰的で耽溺的だ」と批判し「音楽は兵器なり」と語った人物が、五輪という新たな国威発揚の場で音楽を利用していることに強い嫌悪感を覚える。五輪大嫌いの私の偏見かもしれないが…。

  • どら猫さとっち

    華族の出身でありながら、昭和天皇の御相手を務め、音楽ジャーナリストになり、戦時下には「愛国行進曲」をプロデュース、戦後は東京オリンピックにの開催に加わった京極高鋭。喜劇俳優の古川ロッパ(緑波)は、実の弟であることは知らなかった。そんな京極高鋭の人生を描いた評伝。連続テレビ小説「エール」のモデルとなった古関裕而は知っていたが、彼についてはあまり知られていない。日本の音楽を支えた彼に、注目すべきではないだろうか。

  • Go Extreme

    近代日本の矛盾と音楽 西洋音楽の動員と和解 愛国行進曲のプロデュース 軍隊音楽と西洋音楽 ラデツキー行進曲 音楽、平和への力 日本の近代化と劣等感 国家あって人がある 勲功華族の誕生 皇室への忠誠と義務 貴族院の保守性 昭和天皇の御相手 学習院での訓示 音楽への傾倒と挫折 欧米音楽旅行 フルトヴェングラーへのインタビュー 著作権代理業の問題 情報委員会と国民教化 国民歌謡と愛国歌 愛国行進曲の反響と替え歌 流行歌統制の実態 戦時下の音楽観 大東亜共栄圏内の音楽交流 ポスト戦争の平和と音楽 音楽は武器なり

  • takao

    ふむ

  • horada

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