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中国注疏講義 経書の巻

古勝隆一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784831877581
ISBN 10 : 4831877581
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中国古典を自分の力で読んでみたくはありませんか。注釈を利用して古典を読む手法を基礎と実践で学ぶ。

目次 : 基本篇(古典/ 注釈/ 『十三経注疏』の概要/ 字形―文字学/ 字音―音韻学 ほか)/ 読解篇(『孝経』の注を読む/ 『論語』の注を読む/ 『周易』の注疏を読む/ 『尚書』の注疏を読む/ 『詩』の注疏を読む/  ほか)/ 附録

【著者紹介】
古勝隆一 : 1970年生まれ、福岡県出身。東京大学文学部中国哲学科卒業、同大学院人文社会科学研究科博士課程修了。博士(文学、東京大学)。京都大学人文科学研究所助手、千葉大学文学部助教授、京都大学人文科学研究所准教授を経て、京都大学人文科学研究所教授。専攻は中国古典学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 崩紫サロメ

    「注釈を利用して古典を読む」ということは、中国学においては当たり前の話であるが、一般には意外に知られておらず、どこからアクセスしていいかわからないだろう。本書はまず「注疏」とは何かというところから説明し、具体的な辞書の紹介、比較的短い経文とその注疏を用いて、「注釈を用いることで何が見えてくるのか」を示す。本書で紹介されている『太平記』に引用された『論語』の例でもそうであるが、漢籍はその注釈と共に読まれ、受け継がれてきた。その豊かな広がりに触れる、素晴らしい入門書。

  • さとうしん

    注疏を使って漢籍、今回は五経などの経書を読む方法ほ教えてくれる。辞書など工具書の利用について説明されているほか、特に音注を利用して読解する方法は日本語の漢文入門の類では今まで解説がなかったのではないかと思う。また、必ずしも訓読を前提としていない点も、この種の本としては画期的(附録として本文で取り上げた文章にピンインを振ったものを掲載)。諸子の巻など続刊にも期待したい。

  • 電羊齋

    中国の古典とは何か、そして注釈を利用して古典を読む方法を実践的に学べる入門書。まず「基本篇」で、古典とは何か、注釈、注疏とは何か、文字学、音韻学、訓詁学などにつき概説する。そして「読解篇」で実際に注釈を利用して『孝経』、『論語』、『左伝』などの経書を読解していく。特に注疏、反切を用いた読解方法が懇切丁寧に解説されており、非常に勉強になった。付録の「訓詁のいろいろ」、「多音字挙例」は漢文の読解に大いに役立ちそうだし、「ピンインつき本文」も中国音での朗読の参考になる。良書。

  • PETE

    儒教の経典がどのように伝わり失われ、時代を経るごとに注釈がまとめたり入れかえられたりしたか、経、伝、疏、音義に依拠しながら読むことで実感させてくれる一冊。特に音義の解説が眼から鱗で、意味的・文法的に多義的な基本概念を表す漢字が発音によって区別されていたことに納得がいった。唐宋の散文、近体詩あたりを白文で書き下して読んで良しとしていた自分を慚じた。

  • 夜桜銀次

    儒学の経典『十三経注疏』を注疏を参考に読んでいこうという本。前半は注釈学や漢字学などを概観し、後半は実際に論語、易、春秋左氏伝などを読み解く。 大学では日本文学専攻で、漢文の授業もあったが、本書の内容はかなり新鮮だった。 久しぶりに漢籍を読みたい欲がふつふつと湧いてきた。 工具書や参考文献だけでなく、現代らしく原典の電子化サイトの紹介もあり! でも近いうちに孝経あたりから本も揃えていきたいなぁ。

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