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お誕生会クロニクル 光文社文庫

古内一絵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334102432
ISBN 10 : 4334102433
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

だれもが平等に迎え、年を取るお誕生日。喜びにあふれ、生まれたことに感謝するはずの、甘く楽しいお誕生会。そんな理想の誕生日は、現実にあるの? 親子、家族、友人たち。大切なだれかの、自らの、お誕生会を迎える人々を描く連作短編集。――あなたはお誕生日が好きですか?

【著者紹介】
古内一絵 : 1966年、東京都生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。「銀色のマーメイド」で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。’18年に『フラダン』で第6回JBBY賞・文学作品の部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • タルシル📖ヨムノスキー

    この本の単行本が刊行されたのがコロナ真っ只中の2020年9月。手に取ったのはほぼ2年前。コミュニケーションが苦手な図工専科の教師、シングルで娘を育てるヤンママ、意識高い系中堅社員、最新ガジェットについていけない中年人事部長、東日本大震災当日に双子を出産した母親、認知症の母親を介護するベテラン教師など、どの主人公も悩み苦しみ疲れ果て…。それでもなんとか踏ん張って立ち上がろうと奮闘する連作短編集。物語の中に出てきた対話式AIの話で「話しかけるより自分で検索した方が早いのでは?」という感想には、大いに共感。

  • mayu

    お誕生日会でトラブルがあり、お誕生日会禁止を決めた小学校の話をベースに広がっていく連作短編集。誕生日というと楽しい響きだけど、ここに出てくる人々が思い出す誕生日は苦いものも多い。「誕生日は一番近くにいる人との関係性が現れる」という一言がすべてを集約している気がする。『ビジネスライク』『ドールハウス』最後の『刻の花びら』が良かった。モヤモヤを抱えた主人公達が前向きに変化していくと共に心も軽くなる。お仕事小説を感じられる様な話もあり、さまざまな要素が詰まった大満足の一冊だった。

  • マダムぷるる

    良い作品だと思う。短編7作品は登場する人物が少しずつ重なり合い物語を紡いでいく。お誕生会にまつわる話ではあるがどの作品も社会とその中の自分との間にある違和感になやんだり、不満を持っていたりする女性たち(ときに男性も)が登場してくる。3.11に生まれた双子育児と実家のお母さんとの関係についての話と、認知症のお母さんとの生活を描いた話は泣けてきた。いつも古内一絵さんは働く女性の実情と心情を上手に描くと思う。みんな頑張ってる、みんな幸せになっていいんだよ、支えあっていこうと寄り添ってくれるようだ。

  • NAOAMI

    誕生会に呼ばれる子と呼ばれない子がいたり、親の都合で会を開けない子がいても当然。全て一律に「傷心回避」することが大人の務めだろうか。昔も今も男は何もせず子育て・介護をマルぶりして俺は仕事してんだからと開き直るのか。久しぶりにネガティブでない描かれ方をしていた小学校の主任教諭も母親の介護ではなすすべもないのか。一方通行な思い込みや、陥ってしまう固定観念に気づかされ、各人の状況が好転する。各章ごとにその瞬間に立ち会えるのはホッとする展開だ。物語の男女描き分け自体が固定的な気がする。フラットな話も読んでみたい。

  • 陽ちゃん

    お誕生日やお誕生会に纏わる連作短編集。誕生日や生き方に対する思いは老若男女それぞれですが、最後には皆前向きになっていて救われました。因みに、8月が誕生日の私には、残念ながらお誕生会の主役になった経験がありません(夏休み真っ最中なので…)が、近所の幼なじみのお誕生会にお呼ばれして、いいな〜と羨ましく思っていました。

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