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連れ連れに文学を語る 古井由吉対談集成

古井由吉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794225689
ISBN 10 : 4794225687
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yumiha

    「徒然の語源は『連れ連れ』」「徒然は独白ではない」(P239)から、本書のタイトルを付けたのだろう。道連れとなった錚々たる12人の対談者と繰り広げる内容は、文学について、言語について、古井作品について、とても興味深い内容だった。特に木田元とのハイデガーの話は、「論考と論考をつなぐのはパトス」という驚きの内容。あの難解な『存在と時間』を文学として原語で読んでいるとは、いやはや!養老孟司との「言葉を使う時は、同時並列処理」という例として「古池や蛙飛び込む水の音」を挙げたページも、ふむふむと納得させられた。

  • 踊る猫

    古井由吉という人はいったい何者だったのだろう。この対談集では木田元や養老孟司、蓮實重彦や福田和也といったかなりの食わせ者たちと古井由吉が台頭に渡り合い、対談の質をアクチュアルなものにまで高めたことが記録されている。もちろん古井由吉はただの文学者であり知識人でもジャーナリストでもなかったわけだが、しかしその文学者としての勘や潜在能力(地頭?)において抜きん出ていたことが伺える。その一方でそんな能力にうつつを抜かすことなくストイックに執筆/創作を重ねていたからこそ対談の相手は敬意を払ったわけだ。食えない御仁だ

  • yutaro sata

    これは読みですね。じわじわと深いところへいく。

  • amanon

    ああ、もうこの世に古井由吉という作家は存在しないのだな…という気いう気にさせられた。また、本書で何度か語られる執筆のスタイルに、この人あたりが、手書きで小説を書く最後の世代かもとも思わされた。対談集ということで、さらっと読めるかと思いきや、かなり深いところまで話が及んでいるので、一読しただけでは、その内容を把握しがたいというのが正直なところ。また、それなりに古井の作品を読み込んできたと思っていたが、当然のことながら、本書の対談相手ほどには読み込めていないという事実に恥じ入る。未読の作品を読みたくなった。

  • hirayama46

    1980年代から晩年近くまで、幅広い年代の未収録対談をまとめた本で、これはなかなかすごい。なにしろどの分野においても古井由吉の圧倒的な知の片鱗を感じることができ、くらくらします。自作の振り返りは未読がほとんどだったのでよくわからない部分も多かったですが、養老孟司との言語、木田元との哲学のトークは圧巻でした。島田雅彦との対談における現代社会の捉え方もとても興味深かったです。

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