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ISBN 10 : 4910714162
Content Description
明治大学名誉教授・原道生(1941?2024)。
近松門左衛門をはじめ、義太夫浄瑠璃や歌舞伎、近世演劇の世界を長年にわたり探究し、その成果を世に問い続けてきた碩学の遺稿集が刊行されます。
本書は五章構成。近松浄瑠璃の作劇法や人物造型の精緻な考察、歌舞伎における心情表現や身体性、近世演劇を支える思想的基盤、役者評判記や狂言本の翻刻に至るまで、原先生の研究の全貌を余すところなく収めました。学界で評価を受けた主要論文に加え、これまで広く知られる機会の少なかった論考や講演記録も収録し、研究者にとっては不可欠な資料であると同時に、日本芸能の魅力を伝える文化遺産としても読み継がれる内容となっています。
「浄瑠璃の死生観」「慰み意識の変貌」「歌舞伎俳優と前衛的演出」など、芸能を越えて人間社会の在り方に迫る視点は、いまもなお新鮮な問いを投げかけます。
近世文学・芸能研究者はもとより、日本文化の基層に関心を抱くすべての読者に捧げる、珠玉の学術遺産です。
【著者紹介】
原道生 : 1936年東京都生まれ、2023年11月歿。1960年東京大学文学部国文科卒、1966年同大学院博士課程単位取得満期退学、東京大学文学部助手。1971年横浜市立大学文理学部助教授、1981年明治大学文学部教授。2005年同図書館長。2007年定年退職、名誉教授。歌舞伎学会会長、義太夫協会代表理事を務める。『近松浄瑠璃の作劇法』(八木書店刊、2013年)により第46回日本劇学会河竹賞・第36回角川源義賞受賞(2014年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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