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世界は誰かの正義でできている アフリカで学んだ二元論に囚われない生き方

原貫太

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784046073723
ISBN 10 : 4046073721
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
原寛太 ,  

Content Description

正義の反対は、また別の正義なのかもしれない。

「世界最悪の紛争地」と呼ばれるアフリカ・コンゴ東部。略奪や虐殺、性暴力が横行するその地は、闇に潜む「悪」が支配しているように見えていた。

けれども、熱帯雨林を抜けた先で対峙した武装勢力の司令官は、戦う理由をこう説明した。「自分たちの土地を守るためだ」。また、世界で禁止されている鉱山での児童労働を行う子どもは、僅かな収入で自身と家族を支えようとしていた。そこには、彼らなりの「正義」があった。

何事も二元論では語りきれない。アフリカから遠く離れた私たちの社会でも同じだ。ニュースやSNSで叩かれる「悪人」も、視点や風向きが変われば「善人」と称えられる。逆もまた然りだ。しかし、真実はもっと複雑で、白と黒の間には無限の灰色がある。

アフリカを中心に、紛争地や貧困地域を訪れてきたフリーランス国際協力師の原貫太。ユーチューブでは世界の課題について幅広く発信し、登録者は33万人を超えた。だが、順風満帆に見える歩みの裏には、複雑な世界と向き合って生きる上での葛藤があった。

フィリピンやウガンダでの出会いを胸に起業した団体を、心の病を理由に辞めていいのか。
正義感に訴えて無視されるくらいなら、動画のタイトルは欲望に訴える過激なものにしてもいいのか。
厳しい環境下の人々を撮影するだけではなく、自ら助けるべきか。
生きづらい日本で幸せに生きるために、死が身近にあるアフリカから何が学べるのか。

あなたもまた、世の中の複雑さに立ちすくみ、二元論が生む苦しみに囚われているかもしれない。でも、そんな中でも社会を良くしたり、自分らしくありたいと願うのなら、本書を手に取ってほしい。著者の半生の記録を読めば、一歩を踏み出すための問いや視点が見つかるはずだ。

【著者紹介】
原寛太 : 1994年生まれ。フリーランス国際協力師。早稲田大学卒。フィリピンで物乞いをする少女と出会ったことをきっかけに、学生時代から国際協力活動をはじめる。大学在学中にアフリカ支援のNPO法人を設立し、新卒で国際協力を仕事にする。出版や講演、SNSを通じた啓発活動にも取り組み、2018年3月には小野梓記念賞を受賞した。大学卒業後に適応障害を発症し、同法人の活動から離れる。半年間の闘病生活を経てフリーランスとして活動を再開。アフリカを中心に世界各地で取材を行い、国際協力の情報発信に力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • taku

    現地取材により紛争地や貧困地域のリアルを発信している著者。YouTuber、フリーランス国際協力師としての活動や、それまでの経緯など自己紹介が中心。現地情報が少ないのは惜しいけど、そこはブログやYouTubeでということか。生きづらさを抱えていた著書が、自分の居場所とやるべきことを見つけ成果を上げているのなら、それは良いこと。余白をちゃんと維持し続けられるといいね。確かに人間は「ある」より「ない」に敏感な生きもの。「足るを知る」は、外部の力に従属せず生きるためのスキルだな。

  • 乱読家 護る会支持!

    著者が訪れたコンゴ東部。 希少な鉱物資源があるが故に、争いが絶えず、武装勢力が各地域を支配し合い、住民への襲撃や破壊が繰り返されている。 女性だけでなく男性も被害を受けている武装勢力や軍からの性暴力。兵士は上司からの命令でレイプすることを強要されている。住民を支配する手段として性暴力はコスパのいい武器。鉱物は、スマホやパソコンなどの電子機器の製造に必要な素材。 コンゴの人々の苦しみと我々の日常は繋がっている。 著者が出会った武装勢力の司令官は、「自分たちの土地を守るために武器を取って戦っている」と語る。

  • たかぴ

    今の自分が読まなくてもよかったかな。 著者は己が特性により各国のでの悲惨な現実を経験をしてみたんだろうけど、正直「今更その感想か」という気持ちに。自己愛の強い文章も私にはあまり好みでは無い。 クソでファッキンな世界を見せたい、みたい人達にはいいんじゃないかな。

  • この本は、私たち一人一人の生き方を気づかせてくれる、人生観でもあると思う。 自分たちは、一面性だけで物事を判断したり、知らずに固定観念で物事を決めつけていないか、アフリカという国を一方的に決めつけていないか、便利なものに満ち溢れている日本に暮らす私達は「誰かが敷いたレールの上をただひたすら走る人生」を送ってないだろうか。 私達は自ら考えて決めた人生を果たして送れているだろうか。 従順な人生を送って思考力が失っていないだろうか? 原さんの得た経験や考えは、今いる自分のことを深く考える鍵になると思う。

  • yamareco51

    後半の発達障害的な著者の生きづらさを感じる日本についての記述が印象に残った。

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